連載『そんなこと言うんだ』は、日常の中でふと耳にした言葉を毎回1つ取り上げて、その言葉を聞き流せなかった理由を大切に考えていくエッセイです。#3では、あるとき筆者が友達からかけられた「顔むくんでるね」という言葉から、「おもしろ枠」の女子たちについて考えていきます。 ■「おもしろ枠」について 大学1年生の頃だったと思う。なんのことはない日常会話だ。友達から「顔むくんでるね」と言われて凍りついてしまった。 いつものように軽音サークルの部室で駄弁っている最中の、本当に何気ない一言だった。言ったほうは「松本は意外と歌がうまい」とか「この間の片岡の酔いかたはひどかった」とか、それまで会話に挙がっていた友人についての話題とまったく同じカテゴリのトピックとしか思っていないようだったけれど、筆者はそういうふうには受けとれなかった。自分でもなんで何も返せないのかわからなかった。 帰り道でじっくり考えた。そこ
