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『幸せではないが、もういい』(同学社) - 著者:ペーター・ハントケ 翻訳:元吉 瑞枝 - 豊崎 由美による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
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『幸せではないが、もういい』(同学社) - 著者:ペーター・ハントケ 翻訳:元吉 瑞枝 - 豊崎 由美による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
著者:ペーター・ハントケ翻訳:元吉 瑞枝出版社:同学社装丁:単行本(158ページ)発売日:2002-11-00 ... 著者:ペーター・ハントケ翻訳:元吉 瑞枝出版社:同学社装丁:単行本(158ページ)発売日:2002-11-00 ISBN-10:4810202151 ISBN-13:978-4810202151 タイトルにぐっときた。そもそも幸せとは何だろうか、とつきつめて考えてみれば、これが、あなた、なかなかつかみどころがない。結局、幸せな人間などどこにもいないのではないか。禍福は糾(あざな)える縄のごとしと言うけれど、幸福の条件を数えたてるほど不幸の影もくっきりと浮かび上がる、人の生はそのように宿命づけられているのではないか。だとすれば、いっそ「幸せではない」自分と向き合い、なおかつ「が、もういい」とうなずく人の姿を、わたしは美しいと思ってしまうのだ。 これは、ヴィム・ヴェンダース監督作品『ゴールキーパーの不安』や『ベルリン・天使の詩』の脚本を書いたことでも知られるドイツ語圏における最も重要な現代作家
2019/10/11 リンク