フグ毒の大量生産が可能になるかもしれません。 米国のニューヨーク大学(NYU)で行われた研究によれば、フグ毒として知られるテトロドトキシンを人工的に合成する簡易な方法を発見した、とのこと。 青酸カリの850倍の毒性を持ち300度に熱しても壊れないテトロドトキシンは「最も強力な天然神経毒」の1つとして知られており、人工合成しようとする試みは100年以上にわたり続けられてきましたが、今回の研究によってはじめて、大量生産への道が開けました。 テトロドトキシンには神経活動を強力に遮断する効果が知られており、薬として利用できるようになれば「痛み」が脳に伝わるのを防ぐ、有望な「鎮痛薬」として機能すると期待されています。 研究内容の詳細は2022年7月21日に『Science』にて掲載されました。
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