ジャーナリストはそもそも数字に弱い とはいえ、これは読み手の問題だけではない。ジャーナリストももっとクリアにすべきなのだ。 記者がしている仕事は公共サービスといえるだろう。政府の責任を問い、市民に対して情報を提供することが私たちの仕事だ。個人的な経験で言えば、いわゆるステレオタイプと違い、ジャーナリストは善意で公共心のある人が多い。単にクリックを狙っているわけではなく、権力者が人に知られたくないと思うことを探り、複雑なことを読者に説明することに誇りを持つ。 だがジャーナリストは、昔から数に強くないことが多い。本メディア「アンハード」のコラムで私はよく科学系の話題を解説する。この手の話題に登場する数字は紛らわしいことが多いが、それは、記者がわざとそうしているからではない。そもそも科学者や統計学者ではないからだ。 「これは数的に大きいのか?」「これは前と同じことを計測しているのか?」「この研究
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