返還額は、雪だるま式に膨らんだ。東大阪市議会(定数42、欠員2)の政務活動費(政活費)の不適切支出問題は7日、半数近くの19人が約2235万円を返還する事態に発展した。市役所で記者会見した天野高夫議長(68)は「みなさんに、ウミを出していただいたと思っている」と強調した。(田中健太郎、上田友也) 天野議長は冒頭、「誠に申し訳なく思っている。返還するからといって、責任を免れるものではない」と謝罪した。 市議会では定例会閉会日の10日、1人当たりの政活費を5万円減額して月15万円とする改正条例案を可決する方針。運用マニュアルの見直しや、政活費のあり方を検討する第三者委員会の設置も予定されている。 ただ、今回の再調査はあくまで議員自身によるもの。天野議長は「これがパーフェクトだと、議員のみなさんを信じている」としつつも、報道陣から「これで幕引きにするのか」と問われると、「信頼は地に落ちた。市民に