みずほ証券はバグの原因を東証の重過失とする根拠をいくつか挙げているが、中でも準備書面で多くのページを割いたのが、「簡単なテストを行えばバグは必ず発見できていた」という主張だ。 みずほ証券は、東証から提出を受けたソースコードを解析。バグの原因となった修正プログラムについて、修正部分を直接的に確かめるテストか、修正が他のプログラムに影響を及ぼさないことを確認する「回帰テスト」のいずれかを実施していれば、今回のバグは容易に発見できたはず、という意見書を提出した。今回東証は、修正プログラムのテストについての資料は「既に存在しない」として開示していない。 みずほ証券によれば、テストで想定すべきケースは「たかだか二つ」だったという。「テストケースは無限に想定され得るから、今回のバグを見つけるのは困難」という一般論は、今回のケースでは当てはまらない、という主張である。 二つのケースとは、ある特定の条件下
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