【北京・成沢健一】北京の日本大使館によると、大使館の施設である広報文化センターで14日午後、1階と2階の窓ガラス各1枚にひびが入っているのを職員が発見した。地面にパチンコ玉程度の大きさの金属球が落ちており、外から撃ち込まれたとみられる。大使館は公安当局に通報する一方、中国外務省にも連絡し、安全確保を要請した。 14日は明治政府が1895年に尖閣諸島の日本領への編入を閣議決定した日で、同諸島を行政区域内に抱える沖縄県石垣市の議会が先月、この日を市の記念日「尖閣諸島開拓の日」とする条例を可決している。 同センターは大使館本館の近くにあるホテル内に入っており、外から見ただけは日本の関連施設とは分からないが、尖閣諸島を巡る日本の対応に反発しての犯行の可能性もありそうだ。