「少子高齢化、市場縮小に悩む日本は、アジアの需要を取り込まねばならない」。お題目のように繰り返されてきたセリフだが、アジアと一口にいっても、その国民性も嗜好も多様だ。「売れすぎ商品」が国によって異なるのも当然。どの国で、どのような商品が売れるのか? 国によってその戦略はまったく異なるようだ。 日本貿易振興機構(JETRO)では、「アジア売れ筋商品調査」をテーマに詳細な調査を行った。その結果は100ページに及ぶ膨大なレポートにまとめられ、内容は微に入り細に入る。 製造業だけでなく、最近では日本の小売りや飲料・食品、サービス業などでもアジア進出が盛ん。一例を挙げれば、飲料・食品ならアサヒビール、カルピス、明治乳業、明治製菓、ニチレイなど、多くの企業が進出している。 しかし食品などは、それぞれの国民の嗜好にダイレクトに影響を受ける典型例。そこでレポートは、それぞれの国民の食文化について以下のよう