【タイ】タイ当局は26日、バンコク首都圏の13のコミュニティ・ラジオ局を無許可放送や不敬罪などの容疑で捜索し、数人を逮捕、放送機器、コンピュータなどを押収した。このうち1カ所ではタクシン元首相派団体「反独裁民主戦線(UDD)」の支持者数百人が警官らの立ち入りを阻止した。 手入れを受けた13局は不敬罪に抵触した可能性がある演説を放送していた。問題の演説は今月10日にバンコクで開かれたUDDの反政府集会でUDD幹部のジャトゥポン下院議員が行ったもので、ジャトゥポン氏自身も逮捕される可能性がある。 タイではタクシン政権を追放した2006年の軍事クーデター後、特権階級を中心とする反タクシン派と、地方住民、中低所得者層が多いタクシン派の政治抗争が続き、タクシン派の市民が不敬罪で投獄されるケースが相次いでいる。不敬罪は国王夫妻と王位継承者への批判を禁じたもので、違反した場合、1件につき最長15年の懲役
タイ・カンボジア国境紛争で、タイ政府はカンボジアへの影響力が強い中国に仲裁を要請することを決め、プラウィット国防相を27日、北京に派遣した。 一方、国境地帯では同日も両国軍が交戦、タイ軍当局者によると、住民1人が死亡、少なくとも10人が負傷した。交戦はこれで6日連続となり、双方の死者は計14人に増えた。 タイ国防省筋によると、プラウィット氏は中国の梁光烈国防相らと会談。紛争の平和的解決のため、タイ側が求める2国間交渉に応じるようカンボジア側への働き掛けを求める見通し。 タイのティラクン外務次官も26日、中国の菅木駐タイ大使と会い、同様の要請を行った。タイ外務省報道官によると、菅大使は「中国は(タイ・カンボジア)両国間の対話進展を望んでおり、要請内容を本国に伝える」と答えたという。(共同)
(CNN) 欧米諸国が投資を引きあげ深刻な経済危機に陥っているジンバブエが、世界第2位の経済国である中国との関係を深めている。 鉱物資源が豊富なジンバブエだが、欧州連合(EU)と米国は2002年以来、人権問題、政治的弾圧、白人の農場主を狙い撃ちにした農地改革などを理由に同国に対する制裁を発動してきた。 これによって欧米企業は撤退し、その空白の穴埋めに動いたのが中国だった。空になっていた商店の棚には今や中国産品が並び、地元の商店経営者は「(中国の人が)ジンバブエにやってきて工場や商店を開業してくれるのはありがたい。以前は若者の失業者がもっと高かった」と話す。 両国は数年前から経済関係を深めてきた。中国の楊外相は過去に、両国経済は「お互いのためにある」と発言。中国は対ジンバブエ制裁の解除も呼び掛け、先月は同国の農業活性化などを目指し7億ドルの借款を表明した。 中国との経済関係についてジンバブエ
トルコのエルドアン首相は27日の記者会見で、ボスポラス海峡をはさんでアジアと欧州にまたがる最大都市イスタンブールに、同海峡とほぼ並行する形で黒海とマルマラ海を結ぶ大規模な「イスタンブール運河」を建設する計画を発表した。 同海峡は、ロシアの黒海沿岸と地中海などを結ぶ船舶で混雑が深刻化しており、新たなバイパスをつくることで輸送能力を増強する狙い。大規模公共事業によりトルコ国内の失業解消も見込んでいる。 首相によると、同運河は全長45~50キロ。幅最大150メートルで水深は約25メートル。1日130~160隻の船舶の航行が可能。今後2年間調査を行い、建国100年に当たる2023年の完成を目指す。(共同)
反政府デモに対する厳しい弾圧が続くシリアの人権団体は26日、同日までの2日間で治安当局により市民約500人が拘束されたと明らかにした。3月中旬のデモ本格化以降、少なくとも400人が死亡したとされ、同団体はアサド政権による弾圧激化を批判した。ロイター通信が伝えた。 アサド政権は25日、デモの中心地となっている南部ダルアーへ戦車などを派遣し治安部隊が無差別に発砲。死傷者の拡大に欧米も批判を強めたが、ロイターによると26日には、首都ダマスカスの近郊ドゥマに2千人以上の治安部隊を派遣するなど政権は強硬姿勢を崩しておらず、死傷者がさらに増える恐れがある。 同団体は、ダルアーでは25日からの2日間で市民少なくとも35人が治安部隊に殺害され、電気や水、通信の遮断が続いていると述べた。治安部隊の狙撃が続き、収容できないまま路上に放置された遺体もあるという。(共同)
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