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印刷 ウクライナのチモシェンコ前首相＝ロイター 　ロシアとの天然ガス取引契約を巡り、職権乱用罪に問われたウクライナのチモシェンコ前首相（５０）に対し、キエフの地区裁判所は１１日、禁錮７年の実刑判決を言い渡した。欧米諸国は「事件は政治的」と批判しており、国際社会から反発を受けそうだ。 　問題とされたのは、ウクライナの国営エネルギー会社が２００９年にロシア側と結んだガス輸入契約。当時首相だったチモシェンコ氏が、国営会社に高値での契約を強制したとして起訴された。判決は起訴内容をほぼ認定、同社に約２億ドル（約１５２億円）の損害を与えたとも指摘した。チモシェンコ氏はヤヌコビッチ大統領と対立しており、この日も「これは大統領による判決だ」と非難。欧米も「事件は政治的意図に基づくものだ」と現政権を批判していた。 　チモシェンコ氏は昨年の大統領選で敗れたが、人気は根強い。来年は国会議員選挙があり、大統領側が

新華社電によると、ベトナムの最高指導者、グエン・フー・チョン共産党書記長が１１日、北京に到着し、５日間の中国公式訪問を始めた。グエン・フー・チョン氏の訪中は１月の書記長就任後初めて。　胡錦濤国家主席（共産党総書記）の招待で、胡氏のほか、呉邦国全国人民代表大会常務委員長（国会議長）や温家宝首相ら中国指導部と会談する。　中国とベトナムの間では、南シナ海の南沙（英語名スプラトリー）、西沙（同パラセル）両諸島の領有権争いが続いており、首脳会談で対話による平和的解決の方針をあらためて確認するとみられる。　北京の外交筋によると、米ロ両国が初参加し、海洋の安全保障が主要議題となる１１月の東アジアサミット（ＥＡＳ）を前に、中国は個別交渉により領有権争いをしている国を“懐柔”していく方針で、今回の招待もその一環という。（共同）

印刷 　海外に住む日本人の増加率が過去１０年で最も低かったことが外務省の調査でわかった。昨年１０月時点で海外在住の日本人（３カ月以上の長期滞在者と永住者の合計）は約１１４万人で、前年から１．０％増にとどまった。企業関係者や留学生などの長期滞在者の増加率が０．０７％とほぼ横ばいだったことが影響した。 　都市別の長期滞在者数は上海が約５万人で４年連続１位。ニューヨーク、ロサンゼルスと続いた。永住者を含む邦人数の合計はロサンゼルスが最多だった。

１１日付のインド紙パイオニアは、日本とインド両政府が、安全保障分野での協力強化策の一環として、日本の海上自衛隊とインド海軍による合同演習を来年初めに行う方向で調整していると報じた。実現すれば、両国による初の合同演習となる。　インド洋での影響力を増している中国の動きをけん制する狙いもあるとみられる。インドのアントニー国防相が１１月に訪日する際、日本側に正式に提案する見通し。年内に予定されている野田佳彦首相のインド訪問に合わせ、両国関係の前進をアピールする意味合いもありそうだ。　日本とインドはそれぞれ安全保障分野で米国と協力関係にあり、日米印３カ国で協調体制を強化する動きも出ている。海上自衛隊とインド海軍は現在、インド洋周辺で増加する海賊行為への対策で協力している。（共同）

ロシアのプーチン首相は１１日、来春の大統領選への出馬を表明後、初の外遊先として中国を訪問した。プーチン氏は大統領への返り咲きを見据え、対中重視の姿勢を強調。１２日までの訪問期間中、温家宝首相や胡錦濤国家主席ら指導部と会談する。　新華社によると、中国は２０１０年にロシアにとって最大の貿易相手国となった。プーチン氏は中国からの投資を呼び込みたい考え。一方、エネルギー消費が拡大する中国は資源分野の協力を進めたい意向だ。　両国は関係強化をアピールし、シリア情勢などで意見が対立する米欧をけん制する狙いもある。　ただ、両国の懸案となっているロシアから中国への天然ガス供給の契約締結に向けた協議は、今回の首脳会談でも価格面で折り合わず、合意に至らない可能性が指摘されている。（共同）

中国ＩＴメーカー、特許侵害で東芝に勝訴＝ＵＳＢ関連技術で 中国ＩＴメーカー、特許侵害で東芝に勝訴＝ＵＳＢ関連技術で 【北京時事】中国中央テレビなどによると、中国の西安市人民法院（地裁）はこのほど、ＩＴ機器メーカー、愛国者数碼科技術が保有するＵＳＢ関連技術の特許を侵害したとして、東芝に対し一部パソコンの販売停止と、２０万元（約２４０万円）の賠償金支払いを命じた。東芝は上訴を検討している。（2011/10/11-15:54）

中国湖北省武漢市の武昌区の郵便局で「２０１１年１０月１０日」のスタンプ入りはがきを購入するため、列をつくる人たち＝１０日（共同） １９１１年の辛亥革命の口火を切った「武昌蜂起」の舞台、中国湖北省武漢市の武昌区の郵便局に１０日、１００周年に当たる「２０１１年１０月１０日」のスタンプ入りのはがきを購入するため、多数の市民が詰め掛けた。　中国では同日、全国で革命１００周年の記念切手も発売された。　旅行業、劉行風さん（３２）は武昌区の郵便局でスタンプ入りのはがきを２０枚近く購入、「何枚か友人に送り、残りは記念に取っておく」と話した。（共同）

印刷 　ミャンマー（ビルマ）の国営テレビは１１日午後１時（日本時間同３時半）からのニュースで、受刑中の６３５９人が大統領によって恩赦を与えられ、１２日以降、順次釈放されると報じた。この中に、国際社会が即時釈放を求めている政治犯が含まれているかどうかについての言及はなかった。 関連記事「ミャンマーは政治囚釈放を」　米議員、関係改善に条件(6/3)

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長い旅だった。ぎらぎらと照りつける太陽の下、とにかく歩き続けた。毎朝口にするわずかなお茶とトウモロコシ以外、胃袋に入れるものはなかった。ソマリア南部の故郷の町を出てから１５日間、どうにか生き延びて国境を越え、ケニアのダダーブ難民キャンプへ到着した。ここなら食べるものにありつけるだろうか。ここなら飲む水を得られるだろうか。見渡す限り広がっているのは、難民キャンプの登録を待つ人々の列。皆、渇き、食べるものを求めている。ここになら希望があると信じて、逃れてきたのだ。遠い、遠い、故郷から。