沖縄県・尖閣諸島で、台湾の活動家らの遊漁船による領海侵犯に続き、香港の活動家らが中国国旗や台湾の旗を掲げて上陸するなど、東シナ海の荒波がクローズアップされるなか、台湾海軍艦隊による演習中の沖縄県・与那国島の接近問題が浮上した。艦隊司令への処分をめぐり軍内外で論議を呼び、台湾国防部(国防省に相当)の対応も二転三転。軍内の権力争いが指摘されるなど、台湾の軍当局がかかえる苦悩も浮き彫りになっている。(台北 吉村剛史)“公海上”でも厳罰 「過去にはよくあったこと」「演習中のミスを過度に問題視するのは、日本にこびている」 軍内外で論議の的となった懲戒処分の対象者は第168艦隊の司令、張鳳強少将ら。問題は7月26日未明に発生した。