12月13日土曜日,神戸大学大学院経済学研究科で開催された「新型城鎮化与中国経済社会動態」のワークショップに参加しました。 「浙江省新型城鎮化模式研究」(浙江工商大学,張丙宣)の討論者をつとめましたが,四川社会科学院の丁延武による「成都試験区農村土地産権制度改革的主要創新与発展展望」が非常に勉強になったので,その備忘録を以下に。 成都の都市農村一体化試験区として重要な工作は産権制度の確立。農村では経営請負権のみ認められているが,その権利が各農民に付与された結果,農村では農地が分散化して,規模の経済が働かなくなっていた。そのため所有権はそのままにして,農地に対する権利を法律で確定し,土地の流通や払い下げなどを可能にし,流通をよくすることによって規模の経済化をはかる必要があった。 土地の流動性を確保するためには,産権(財産権)を明らかにすることである。権利を与えてもその法律的な保護(権能)が与