タイ民間航空機構(CAAT)はこのほど、経営難に陥っているタイの航空会社3社に対し、経営再建計画を打ち出すよう命じた。これはタイ当局が問題となっていた中国人相手のタイ格安旅行を取り締まったことで中国からタイを訪れる観光客が激減したことによるもので、中国=タイ路線に大きく依存していた航空会社が大打撃を受けることになった。 問題の格安旅行は、中国人旅行者が最初に支払う料金は安いものの、タイで土産物屋などで割高の品物を買わされ、土産物屋などから旅行代理店にリベートが支払われるというもの。タイを訪れる中国人旅行者が増加しているにもかかわらず、マネーフローが地下にもぐり、タイ側の税収増加につながらないことから関係当局が取り締まりに動き出した。 なお、タイの空の表玄関、スワンナプーム空港における中国人の1日当たり入国者数は、取り締まりに伴い8月にはそれまでの約1万3000人から約4000人に激減したと