こんな記事が出ていた。 朝日新聞(ニュースQ3)「日本のSFの厳しい現実」2014.5.21付 ふーん、という感じで、一点を除いては特にコメントなし。その一点とは、「作家たちも自立の道を探り始めた」のところ。設立50周年の各イベントが進んでいたときは、私が退会するまで他の退会者はいなかったので、この文脈はちょっと時系列がおかしい。 さて「10名ほどが退会を表明」とのことだが、実際にどのくらいの人が退会したのか、把握しているのはクラブの会員しかいないだろう。 ここに2014年4月30日現在の日本SF作家クラブの会員名簿がある。一方、『日本SF短篇50』全5巻には、2013年1月現在の会員名簿が載っているので、比較すれば誰がその後入会し、誰が退会したかすぐにわかる。私の数え間違いがなければ、以下の通り。大森望さんの入会が否決される前から退会している人もいる。 【退会者】 ・南山宏 ・東
人生に、意味はないけど、甲斐はある。わたしは、様々な「生きてて良かった」に生かされている(密かに"業/ごう"と呼んでいる)。囚われているから、あゆんでいける。 これに本書も入る。見かけたとき、目を疑って、飛び上がって、それから踊った。「永遠はあるよ、ここにあるよ」に初めて触れた感情や、「それでは最後のお願いです、ボクのこと、忘れてください」を耳にしたときの感覚がよみがえる。物語に呑みこまれ、もみくちゃにされ、撃たれた記憶が戻ってくる。『ONE』『Kanon』の脚本を書いた久弥直樹の、初の長編小説がこれなのだ。 ピンと来ない人向けに言うと、「確定スゴ本」。この人が書いたなら、読む前からスゴ本だと確信できる。ほとんどは死んで評価が定まった作家に対するものだが、生きてる人には珍しい(デビュー作にしてスゴ本は希少)。編集者も分かっているようで、フルカラー印刷のイラストや、ブルーの栞などチカラ入れま
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