2017年3月19日のブックマーク (24件)

  • 「最低賃金以下だったんですよね…」 働く意味を考えたコンビニ、時給664円 大学生22歳 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス

    連載「働く」を考える 「最低賃金以下ですね」。大学4年生の平良美咲さん(22)は、アルバイトをしていた大手コンビニエンスストアの給与明細を握り、つぶやいた。働いていた2014年度の沖縄県の最低賃金は677円のはずだが、給与明細には前年度の最低賃金、「664円」とある。「おかしいと思っていても言えなかった」 生活費に充てるため、土日を含む週3日、午後5時から4~5時間のシフトに入った。バイトを始める際、口頭で簡単な説明はあったが、労働条件通知書はなかった。大学の掲示板で「最賃677円」のポスターを見て、「最賃より低い」と知った。 ■    ■ 定時に帰れず、夏休みに22日連続出勤になったこともあったが、「給料がどれくらいになるか楽しみだな」と期待を膨らませ、働いた。ところが、月末になると店主が「時間調整」と称して実働時間を削ってきた。平良さんは「明らかに130時間は働いたのに、給与明細では1

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  • 「人間らしい生活できない」 努力や意欲は評価されず ハローワーク契約社員・専門職40代 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス

    連載「働く」を考える 「失業者支援の立場にいた人が、支援を受ける側になるって当にあるんだなって笑っちゃって」。沖縄労働局管轄のハローワーク(HW)で求職者の支援に当たる40代の大橋佳奈子さんは苦笑いした。2月下旬、上司から次年度の契約更新がないことを告げられた。その日以来、不眠の状態が続いている。10代後半の学生の子を持つシングルマザー。4月からの学費をどう工面するか、期日は迫るのに目の前は真っ暗なままだ。 勤務して約2年。キャリアコンサルタントや産業カウンセラーなど資格保持者が就く専門職の契約社員。日額約1万3千円で資格を持たない一般相談員より給与は10万以上多い。手取り23万円前後から子どもの学費に加え、キャリアアップのため資格取得を目指して支払う自身の学費出費がかさむ。 ■    ■ 窓口対応に個別のキャリア指導や求人開拓など業務は多岐にわたる。外勤も多く、繁忙期になると日程はびっ

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  • 会社は「残業するな」「事故を起こすな」と言うけれど… 元郵便配達員63歳 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス

    【連載「働く」を考える】 「果たしてこれは人間的な労働だろうか」。2年前に郵便局を退職した照屋一夫さん(63)は、大学ノートに目を落とし、ため息をついた。当時の働き方の問題点が細かく書き留められている。今も、「若い人がつぶされていないか」と気をもむ。 郵便局に38年勤めたが、2007年の郵政民営化以降、働き方に違和感を覚えた。 業務が増え、激務で離職者が相次ぎ、残った社員の業務が増える-の悪循環。郵便物の配達と集荷に販売ノルマが加わり、心身共に疲れ切った。 ■    ■ 始業は午前8時。朝礼が終わると、駐車場でバイクの走行訓練が始まる。「ただでさえ時間がないのに」と焦りながら、荷台に砂袋を積み、直線やS字カーブをゆっくり走らせる。うまくできず、配達の出発時間が遅れる人もいた。「とにかく無駄が多かった」 終業の午後5時15分まで、配達と集荷を同時にこなす。配達と一口に言っても、はがきや速達、

    会社は「残業するな」「事故を起こすな」と言うけれど… 元郵便配達員63歳 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス
  • 「経験積んだ人が育たない」必要な存在が雇用不安定 特別支援教育支援員40代 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス

    【連載「働く」を考える】 「こんな雇用条件では、経験を積んだ支援員が育たない。子どもたちのことを当に考えているのだろうか」。県内の小学校で身体や知的、発達に障がいのある子どもたちの学習や生活面の介助をする特別支援教育支援員を務めて約5年になる40代の浦崎実菜子さんは、やり場のない不満を抱えている。 教員の補助員として、事や排せつ、移動の介助に加え、教室を飛び出していく児童の安全確保や居場所の確認、医療的なケアが必要な子への目配りなど状況に応じて臨機応変な対応が求められる。 県によると、県内の小中学校に配置されている支援員は756人。雇用条件は市町村で異なる。発達障がい児が年々増加傾向にある中、今や支援員は学校現場に欠かせない存在になっている。だが、雇用環境は職業として経験を積み、腰を据えた支援ができる体制になっていないのが現状だ。 ■    ■ 賃金は時給約930円の6時間で1日約55

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  • 「断れば次の採用に影響」難儀な仕事引き受ける 県立高校臨時教員30代後半 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス

    【連載「働く」を考える】 もうすぐ3月。今年もまた、心がざわつく時期が来た。宮平辰也さん(30代後半)は県立高校の臨時教員になって10回以上、こんな春を過ごしてきた。4月から教員の仕事を続けられるかどうか、県の教育委員会から数週間内に結果を知らせる電話がくることになっている。年度末になると、気が置けない関係の同僚や先輩とも自然とこの話題を避けて会話が減る。「決まったらうれしい半面、同じ立場にいる臨時の仲間の枠を奪っていないか、心配にもなって」 ■    ■ 県外の大学を卒業して沖縄に戻り、企業で数年働いた後、臨時の仕事を得て教員採用試験の勉強を始めた。これまでに数年、臨時をせず試験勉強に専念したこともある。だが「これ以上ないというほど勉強した年に、ギリギリの点数で合格に届かなかった」。自己最高点が自信になった一方で、数年ごとに変わる出題傾向についていけなくなり、焦りを感じている。 空き時間

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  • 膨大な仕事量「頭が常にパンパン…」 買収先も驚く給与の低さ 映像配信会社45歳 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス

    【連載「働く」を考える】 「いくら給料がよくても、東京ではもう暮らせない。沖縄の安い賃金で、我慢するしかないのかな」。九州に社を置く動画コンテンツ配信会社の沖縄支社に勤務する安谷屋尚吾さん(45)は膨大な量の業務を目の前に、ふとそんな徒労感にさいなまれる。 東京の大学を卒業後、アクセサリーの企画販売会社の経営に関わった10年間を含め、20年以上東京で過ごした。3年前、70代の両親の要望で帰郷した。土の友人は親のために退職したことに驚いたが「自分にとっては自然なこと。放っておけないから仕方ない」。求人広告から比較的賃金がよさそうなこの会社を選んだ。 ■   ■ 全国約700軒のホテルに映像を配信する事業で、配給会社から買い付けた動画データを各ホテルの仕様に合わせて書き換え、処理する業務を担当している。沖縄の正社員は安谷屋さんとシステム管理者、ウェブデザイナーの3人。毎月新規に送られてくる

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  • 「どこまでも追い込むのか」工場と主従関係、旧態然 ダンプ運転手47歳 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス

    【連載「働く」を考える】 10トンダンプの運転手をして20年以上の上原正人さん(47)は生コン工場の会社からコンクリート資材の運搬を請け負う個人事業主だ。工場側から1トン当たりの運搬単価が設定されていて、1日にどれだけ運搬できるかが収入に直結する。 部町の採石場と那覇市の工場を1日2往復した日当は3万4千円。20日間仕事があれば、ガソリン代などの経費を除いた月収は40万~50万円ほどになる。しかし、これには規制量を超えて資材を積む法令違反の「過積載」をした場合、という前提がつく。 ■    ■ 2013年秋、上原さんの月収は10万円を切り、4分の1になった。「ダンプ過積載常態化/生コン工場から『指示』/運転手『断ればクビ』」。13年8月22日の沖縄タイムスにこんな記事が掲載された。公共工事が減る中、建設業界が生コン会社を買いたたき、生コン会社は採算が合わずダンプに過積載をさせるという構図

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  • 「休憩すると給料減る」実働11時間、食事も早々 タクシー運転手63歳 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス

    【連載「働く」を考える】 「休憩すると給料が減るからね」。タクシー運転手の金城勉さん(63)は、事もそこそこに長時間、ハンドルを握る。3日夜勤に出て1日休む生活を続けて12年。休日返上で働くこともあり、月25日出て手取りは17万円程度だ。 夜勤は午後5時~翌日午前5時の12時間。労働基準法は労働時間が6時間を超える時は45分以上、会社の就業規則でも12時間内に4時間の休憩を定めているが、金城さんは「1時間も休んでいない」と打ち明ける。 週末には多い時で25~30回、客を乗せる。走行距離は一夜で約200キロ。事は車内で弁当をべるか、堂で早々と済ませる。こうした休憩は1時間足らずで、実働は11時間に及ぶ。 ■   ■ ところが、「会社の日報では4時間休んだことになっている」。売り上げのうち運転手が受け取る割合は地域や会社によって異なり、首都圏では65%の所もあるが、金城さんは50%前後

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  • 「最低賃金以下おかしくない?」 炎天下の立ち仕事、時給600円 駐車場係63歳 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス

    【連載「働く」を考える】 シルバー人材センターの会員である山田正彦さん(63)は、金融機関の駐車場案内係として働いている。 勤務は週3日、午前8時~午後3時。70~80台が止まれる駐車場で、客を空きスペースに案内したり、長時間止まったままの車があれば店舗に連絡したりする。このほか、駐車場やロビー、ATMコーナーの清掃も業務に入っている。 炎天下に立ちっ放しの仕事。4~10月にかけての沖縄の暑さは特別で、アスファルトの地面は高温になり、汗だくで働く。 体力的にきついと感じる仕事だが、山田さんの時給は、県の最低賃金714円を下回る600円だ。昼を除き実働6時間。1日当たり3600円と交通費460円を合わせた4060円が「配分金」としてセンターから支払われる。月に入るのは5万円前後だ。 山田さんは国家公務員として働いていたことがあるが、心を病んで退職した。年金は月8万円余りで、収入は配分金と合

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  • 「いつまでできるのかな」 夜勤17時間、仮眠もなく 看護師41歳 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス

    【連載「働く」を考える】 「わたし、いつまでできるのかな」 総合病院の内科病棟で働く看護師の松優子さん(41)はつぶやく。人手不足の上に業務は膨らみ、勤務時間を過ぎても帰れない。激務に疲れ果て、心身を病み、辞めていく看護師を何人も見てきた。 日勤9時間と夜勤17時間の2交代で週5日働く。病棟のベッド40床は常にいっぱい。しかも患者の超高齢化で、大半は自ら動けない。看護助手が不足し、看護に入浴介助やおむつ替えなどの介護が加わる。 日勤では看護師1人当たり患者5人をみるが、手が回らず、おむつ替えに1時間かかることもある。 夜勤では1人当たり10人になり、患者の急変や死亡があれば、2時間の仮眠どころではなくなる。「普段から耳鳴りのようにナースコールが聞こえてくる。どの看護師もそうだと思う」 ■    ■ 現場の業務量は、働き始めた20年前より増えているという。患者やその家族からの要望が多くなり

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  • 「『ありがとう』の言葉だけが支え…」 命預かる仕事、見合わぬ給与 介護士37歳 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス

    【連載「働く」を考える】 「人の命を預かっていて責任も伴うのに、処遇が追い付いていない」。特別養護老人ホームで働く介護士の新垣翔太さん(37)は、賃金の低さに首をかしげる。夜勤を中心に週5日働いて手取りは月15万円だ。 入所者の事・入浴介助やおむつ替えなど、体力も神経も使う。高齢者の体は軽くぶつけただけでうっ血するほど繊細だが、職場は慢性的な人手不足で、2人でやるべき入浴介助を1人でやることもよくある。 別の施設の介護士に聞いても同じような処遇で、「フルタイムで12~13万円はざら」。人手不足で働き口を探すのは容易だが「他の所に行っても同じ」と割り切る。 ■   ■ 県外の介護士より手取りは10万円ほど少ないという。「介護報酬は全国一律で同じ仕事なのに、なぜこんなに違うのか。10万円はどこに消えているんだろう」 介護保険制度では、介護サービスの対価が全国一律で決められているが、人件費比率

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  • 賃金支払い額は園の裁量「常に生活に余裕ない」 保育士48歳 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス

    【連載「働く」を考える】 保育士の赤嶺良江さん(48)は保育士になって23年目の44歳で初めて、20万円を超える給料を手にした。認可保育園の主任になり手当と残業代がついたからだ。 「半分、ボランティア感覚だよね」。同僚と笑いながらよくそんな会話をした。1日8時間勤務で週休1~2日。経歴が10年を超えても、手取り15万円前後の給料が続いた。 認可の場合、保育士の賃金は国の基準に基づいて園に運営費の一部として支払われる。だが、実際の支払いはほぼ園の裁量に任され、園によって月給や賞与の額に差がある。公の賃金テーブルがあるのに、経験年数がどう反映されているのか、保育士からはその中身が見えづらいのが実情だ。 「独身の頃は保育が好きというだけでよかったけど、結婚して子どもができると常に生活に余裕がない状態だった」。年齢とともに仕事にも自信がついてきたのに、悶々(もんもん)とした思いが募った。 それでも

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  • 横柄な本社 「人件費を抑えるための沖縄なんだ…」 元カスタマーセンター33歳 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス

    【連載「働く」を考える】 「沖縄の人を下に見ているのか、カスタマーの仕事を下に見ているのか。東京社の社員の態度にそんな意識が表れていた」。新城玲奈さん(33)は、一昨年末まで4年勤めた職場をこう振り返った。 県内に拠点を置く外資系金融関連会社のカスタマーセンターで金融商品の利用客からの問い合わせに対応する業務を担当した。商品開発を担う社社員とは電話やメール中心の顔が見えない間柄のため、連携は不可欠。しかし、敬語を使わない、メールの返信が1カ月以上ない、新商品の詳細な説明がないこともよくあった。社派遣の上司の態度も同様で「仕事を丸投げされた上に、軽くみられている」と感じた。 時給千円超のパートタイム勤務。福利厚生が手厚く、残業代も休日出勤の手当もついた。外資系らしいラフな雰囲気で、「県内の他のパートに比べたら働く環境は整っていた」。 一方、東京との給与格差を痛感した。新城さんの月収は基

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  • けんかの始まりはいつも「お金がない」 夫婦共に働きづめ コンビニ・事務36歳 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス

    【連載「働く」を考える】 「夫婦げんかはいつも『お金がない』から始まる」。夫婦共働きで、仕事を二つ掛け持つ城間友子さん(36)はため息をつく。子ども2人を保育園に預け、週6日働いて得る収入は月10万円前後。夫婦とも非正規雇用で、稼ぎは合わせて月22万円ほどだ。 ホテルで契約社員として働く夫の収入だけでは足りず、知人の紹介で3年前、自宅から車で20分のコンビニエンスストアでパートを始めた。時給750円、1日5時間の週2日勤務。交通費は出ない。夕方には子どものお迎えがあるが定時に終わらず、母や妹に頼むこともしばしばだ。 ■   ■ 共働きしても、子どもが成長するに連れ、間に合わなくなった。勤務日数を増やそうにも、「時給の割に仕事量が多くて体力的につらい」と断念。別のフルタイムの仕事を求めて派遣会社に登録しようとしたが、「子どもがいるから」「定時には終わることはないから」と断られた。 昨秋、以前

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  • 「パートはごみ扱い」…16年働いても最低賃金のまま 元ホテル調理場67歳 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス

    【連載「働く」を考える】 「おばあちゃん、16年も働いているのに時給が上がらないの? 高校生のアルバイトでも少しは上がるのに」 昨年6月まで、ホテルの調理場でパート従業員として働いていた伊礼洋子さん(67)は、高校2年の孫にそう言われたと苦笑いした。 勤めていたのは客室100室超、宴会場もある、地域でも名の通ったホテルだった。他に系列のホテルがあり、全体で200人超が働いていた。 周囲からは「いい給料もらっているんじゃないの」と言われたが、伊礼さんの時給は16年間、その年の最低賃金だった。 月の手取りは保険や税を引かれると9~10万円台。ボーナスは年2回あったが、税引き後は合計3万円余りしかなかった。 入域観光客数が過去最高を更新し、好調が続く沖縄観光。伊礼さんのホテルでも外国人客が増え、「業績は上がっているはずなのに給料は変わらなかった」。孫たちが好きなチーズケーキの値段が上がったときは

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  • 「会社が撤退するかも」先が見通せず退職 コールセンター元正社員41歳 | 「働く」を考える | 沖縄タイムス+プラス

    【連載「働く」を考える】 「沖縄での補助金が切れたから、会社はいつかここを撤退して、九州に移るつもりなのかもしれないという不安もあって」 県内のコールセンターに昨年春まで正社員として約3年間勤務した吉田和貴さん(41)は、退職の理由をこう説明した。24時間365日体制のコールセンターで、全国の客から機械製品の修理や使用方法の問い合わせに応じる業務についていた。県を通して社が受託した国の緊急雇用創出事業(助成金・1400万円超)の枠で十数人のうちの1人として採用された。 ■   ■ 3日間の休日を挟み、3日間連続で12時間の昼勤(午前10時~午後10時)と深夜勤(午後10時~午前10時)を繰り返す勤務サイクル。基給16万円から社会保険料などを引き、残業代を含めた支給額は15万~18万円だった。 故障の対応マニュアルはなく、メーカーに問い合わせてトラブルの原因を探った。客は早急な対応を求めて

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  • 名ばかりの「技術移転」 働けど実習生(8) - 西日本新聞

    実質、労働力。それでも国は、外国人技能実習制度の目的を「技術移転による国際貢献」とする姿勢を貫く。移転先の現実は-。  ベトナムの首都ハノイ。3年間の実習を終え、昨年10月に帰国した男性(24)は「覚えた技術は使い物にならない」と明かした。  関西の建設会社でひたすら鉄筋を組み立てた。日の分業制に比べ、ベトナムは一つの業者で大半の工程を担うという。機械も旧式が多く操作が違う。結局、来日前の実習生に日の習慣を教える職に就いた。  ベトナムの送り出し機関によると、帰国後に技能を生かせている人は3割程度にとどまる。一方で一部には、日と取引のある会社に入って高収入を得る人もいる。最も役立っている技能は「日語」だという。  昨年11月に外国人技能実習法が成立し、期間が最長5年に延長されることになった。優秀な人材を引き留められる分、技術移転は遅れる。さらに農業では-。    ■    ■  う

    名ばかりの「技術移転」 働けど実習生(8) - 西日本新聞
  • 52カ国の住民暮らす町 働けど実習生(7) - 西日本新聞

  • 介護 外国人確保急ぐ 働けど実習生(6) - 西日本新聞

    経済連携協定の枠組みで来日しているフィリピン人の介護福祉士候補生。配膳や介助をてきぱきとこなす=福岡県小郡市の特別養護老人ホーム「三沢長生園」 写真を見る いよいよ解禁である。外国人技能実習生の受け入れ職種は74。ここに11月1日にも「介護」が加わる。2025年に38万人の人材不足に陥るとされる日の介護現場は、解禁前夜にもかかわらず、慌ただしい。   解禁迫り、先手打つ現場  「ウィンウィン(相互利益)の関係を築きたい」。福岡市の介護会社ケアリングも一足先に動きだしている。岡部廉専務によると、相手は中国。15年の高齢化率が9・6%、20年後は21・3%に跳ね上がると推計されるだけに、先を行く日の介護技術に注目している。  昨年8月、中国・大連に建設される高齢者施設と、スタッフに「日式介護」を伝授する契約を結んだ。現地で先行して教育を始め、解禁後は実習生として約80人を福岡の介護施設で

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  • 「働き方」促す存在 働けど実習生(5) - 西日本新聞

    パトロールで拍子木をたたく技能実習生(中央)。地域でも職場でも日人同様の日々を送る=2月23日午後8時29分、北九州市若松区 写真を見る 拍子木の音が夜の街に響いた。23日、北九州市若松区。インドネシア人の技能実習生4人が住民と一緒にパトロールに繰り出した。「外国人も地域の一員。日人と同じように生活させたい」。実習先の鋼材加工会社、松木産業の松木友哉社長(42)の方針だ。それは働き方にも反映される。  1日8時間勤務。残業が可能な「三六協定」を労使で結ぶ職場なので1、2時間延びる日もあるが、割増賃金が支払われる。条件は日人社員と変わらない。  かつて労務管理が不十分な職場では長時間勤務や残業代の不払いが横行した。国際的な批判もあり、国は監視を強化。実習生のいる企業に労働基準監督署が入って違反を見つける率は、2015年が71%で4年間に10ポイント下がり、全体の違反率(69%)とほぼ並

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  • 人材争奪でベトナムへ 働けど実習生(4) - 西日本新聞

  • 職場の仲間 襲う労災 働けど実習生(3) - 西日本新聞

  • 現代の蟹工船 逃れて 働けど実習生(2) - 西日本新聞

    「何で僕いじめる? 逃げなかったら自殺していたよ」と話すトゥオンさん=1月、長崎県大村市の大村入国管理センター 写真を見る 怒鳴られ、殴られ…。それも毎日。「僕は動物じゃない」。長崎県大村市にある大村入国管理センターの面会室で、ベトナムから来日した20代のトゥオンさんは切々と訴えた。   失踪者急増 難民申請も  外国人技能実習生として2015年5月から横浜市にある建設会社に受け入れられた。日語がよく分からず、理解できたのが「ばか」「国に帰れ」。日人の同僚からカッターナイフを投げつけられたこともあった。いじめだった。  母国で実習制度に応募したときは、とび職と聞いていた。実際はシートで養生された部屋で、壊した天井を袋に詰める仕事だった。「日人はマスク着ける。僕、着けない。何で?」。袋の文字をパソコンで調べた。アスベストだった。  2カ月で会社を飛び出した。都内の公園で4カ月を過ごし、

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  • 復興担う異国の若者 働けど実習生(1) - 西日本新聞

    命綱を装着して足場の解体作業に取り組むベトナム人実習生=熊市中央区 写真を見る セメント運搬船を溶接するフィリピン人実習生=大分県佐伯市の三浦造船所 写真を見る 漁業に従事するインドネシア人実習生も参加した合同成人式=宮崎県日南市 写真を見る 「がんばろう!熊」のシールが貼られたヘルメットをかぶり、てきぱきと動き回る。熊地震から10カ月、熊市内にある私立高校の耐震工事現場に、インドネシアからやって来たウィリ・サエフロさん(23)の姿があった。   人手不足 回らぬ現場  校舎の壁に鉄筋を張り、手際よく針金で固定していく。60代の熟練もいる現場で最年少だが、工事を請け負う甲佐鉄筋(熊県甲佐町)の米田旨臣(よしおみ)社長(43)は「率先して働く姿勢がうれしい」と目を細める。  来日して1年半がたつ。地震直後、10人きょうだいの末っ子を心配した家族から電話がかかってきても、帰国しなかっ

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