パソコンはマウスとキーボードで操作するもの、と@DIME読者の多くはお考えのことと思います。40年の歴史を持つこの方法の大前提は、「手を使って画面上の図形を選択」することにあります。この「手を使う」ができなくなったらと考えたことはありませんか? 筆者は4年ほど前に筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症しました。運動神経が壊れて全身が動かなくなっていく、原因不明の神経難病です。3年前のアイスバケツチャレンジや、漫画「宇宙兄弟」の登場人物でALSを覚えている方もいらっしゃると思います。 すでに日常生活のすべてに介助が必要な重度障害者となり、手が使えなくなっていますし、気管切開をしているので声を発することもできません。しかし、この原稿を視線入力という方法を使って自分自身で書いています。いったい視線入力とは何なのか、どうやってパソコンを使って活動しているのか、数回に分けて紹介していきます。 ●ローコス
![ローコスト視線入力デバイス『Tobii Eye Tracker 4C』は重度障害者の福音となるか?|@DIME アットダイム](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3f76fa51b007bdf25214974782d7b331b1535355/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdime.jp%2Fgenre%2Ffiles%2F2017%2F09%2Fshutterstock_50879368-770x514.jpg)