小泉、自民党が歴史的な勝利をおさめた。 メディアが実施する世論調査などを通じて、ある程度までは与党の優勢が伝えられていたが、誰にとっても予想外の自民党の大勝であった。勝因あるいは敗因の分析がどのメディアでも行われているが、今回の選挙戦は、「小泉劇場」という言葉に象徴されるように、全てが小泉ペースで展開した。 このブログでも、小泉が今回の総選挙を通じて発している強いメッセージに対抗するためには、民主党自身が、与党が提出している民営化法案を凌駕するような強い政策メッセージを打ち出さなくては勝てないと指摘した。だが、民主党は、この問題を甘く見ていたふしがある。 小泉が今回の衆院選を「郵政民営化が是か非かを国民に問う選挙である」と規定したのに対し、民主党は「政権交代を問うもの」であり「郵政以外にもっと大切な問題がある」と争点をずらそうとした。有権者の目に映ったものは、民主党が、結局のところ「とにか