ブックマーク / note.com/elis_ragina (59)

  • 《インタビューを受ける側のためのインタビュー講座》を始める理由:柳樂光隆|柳樂光隆

    今、大学で音楽を学ぶみなさんは将来、ライブをするようになったり、作品をリリースするようになることがあるかもしれません。その時にプロモーションが必要になることがあると思います。 自分のInstagramやTikTokTwitterなどのSNSアカウント、もしくは他の誰かのSNSでプロモーションをすることもあるでしょう。メディアが持っているWebサイトやメディアのYouTube、もしくは雑誌や新聞、ラジオを使うこともあるかもしれません。その際は誰かと対談をしたり、インタビューをしてもらったり、レビューを書いてもらったりすることになると思います。 それらの中でもミュージシャンのオーソドックスなプロモーションの手法のひとつに《インタビュー》があります。 ライター(や編集者)と対話をして、ライターの質問に答えたものをまとめてもらって、それを記事にしてもらうやり方です。よく考えたら、ライターや編集者

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    kinushu 2024/05/28
  • 『Jazz The New Chapter』:発売から10年に寄せて + 2014年版「はじめに」(7,400字)|柳樂光隆

    ◉『Jazz The New Chapter』発売から10年に寄せて『Jazz The New Chapter』というを出したのは2014年2月14日だった。 今でも覚えているのはちょうど発売する前日にタワーレコード渋谷店の一階を使って黒田卓也『Rising Son』の無料リリースイベントが行われていて、ホセ・ジェイムズがゲストで歌っていた。たぶんドラムはネイト・スミス、ベースはソロモン・ドーシー、鍵盤はクリス・バワーズだったのではなかろうか。そこで黒田さんの新作と共に発売日前日の『Jazz The New Chapter』を売ってもらった。 目の前で「なんだ、これ。すげー面白そうじゃん」みたいな感じで手に取ってくれた人たちが次々とレジに持って行ってくれた光景は今でも記憶に残っている。ホセも黒田さんも喜んでくれた。 Takuya Kuroda × Jazz The New Chapter

    『Jazz The New Chapter』:発売から10年に寄せて + 2014年版「はじめに」(7,400字)|柳樂光隆
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    kinushu 2024/02/16
  • 日記:2023 12 21|柳樂光隆

    新譜のディスク・レビューのような感じの音楽に関するテキストが読めます。最低週1くらいのペースで更新していけたらと思っています。noteにインタビューを沢山公開した月は更新少ないかもなので、おおめに見てもらえるとうれしいです。内容はたぶんジャズ多め。

    日記:2023 12 21|柳樂光隆
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    kinushu 2024/01/05
    “シャイ・マエストロ”
  • 新年のご挨拶 2024|柳樂光隆

    2023年は購読いただきありがとうございました。 2022年6月にサブスクリプションにして、そこから一年半ほどやってきまして、2023年は初めてまるまる一年間やりました。 インタビューでも商業媒体並みのラインナップの記事が揃ってきたこと、SNSなどで推薦してくださる方がいらっしゃることもあり、おかげさまで購読者は徐々に増えています。

    新年のご挨拶 2024|柳樂光隆
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    kinushu 2024/01/02
  • interview Emmet Cohen:1920年代のストライド・ピアノには踊り出したくなるフィーリングがある|柳樂光隆

    近年、オーセンティックなジャズを面白く聴かせる若手がどんどん出てきている。グラミーをとったヴォーカリストのサマラ・ジョイが大きく話題になったが、器楽奏者だとエメット・コーエンはその筆頭だろう。 1990年生まれのピアニストは近年、オーセンティックなジャズの世界を刺激し続けている。ニューオーリンズやラグタイムからコンテンポラリーまでジャズの100年を奏でるようなエメットの演奏は自由でフレッシュ、そして、音楽を奏でる喜びにあふれている。アルバムに『Future Stride』と名付ける彼の音楽は100年前のスタイルに未来を見出すような伝統的かつ挑戦的なもので、ジャズがダンスミュージックだった時代の躍動感や、ジャズがポップミュージックだった時代の華やかさが、現代のジャズの技術と共存している。 その音楽をエメットはインターネットにも積極的に持ち込んでいる。彼はコロナ禍、YouTubeで『エメット・

    interview Emmet Cohen:1920年代のストライド・ピアノには踊り出したくなるフィーリングがある|柳樂光隆
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    kinushu 2023/11/03
  • interview Gretchen Parlato:極上のデュオで紡ぐ「まずは自分自身を見つめてみる」ための歌|柳樂光隆

    前作『Flor』はなんと10年ぶりのスタジオアルバムだった。ついにグレッチェン・パーラトが動き出した!と思っていたら、間髪入れずに2作目『Lean in』が発表された。 グレッチェンは2010年代のジャズの隆盛を支えた最重要人物のひとりだ。彼女のリズムのアプローチの確かさやその表現の豊かさは「声」を必要としたジャズ・シーンに不可欠なものだった。だからこそ、グレッチェンの参加作を聴いていれば、現代ジャズの重要アーティストに出会うことができた。 そんなグレッチェンが自身の音楽を確立しようとしていた2000年代初頭に多大な影響を受けたのがベニン出身のギタリストでヴォーカリストのリオーネル・ルエケだった。セロニアス・モンク・インスティテュートで同窓だった二人は意気投合し、お互いに影響を与え合った。西アフリカを中心に世界中のリズムを探求し、それを独自の方法で表現していたリオネルの音楽はグレッチェンに

    interview Gretchen Parlato:極上のデュオで紡ぐ「まずは自分自身を見つめてみる」ための歌|柳樂光隆
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    kinushu 2023/05/22
  • interview Alan Kwan:台湾ゴールデンメロディアワード受賞ギタリストが語る香港のジャズ事情|柳樂光隆

    今後、香港を含め、近隣のアジアの国との繋がりができることを願いつつ、このインタビューを公開します。 取材・執筆・編集:柳樂光隆 通訳:染谷和美 ◉香港ジャズの先駆者ユージーン・パオとテッド・ロー――最初のあなたの先生だったEugene PaoとTed Loは香港ジャズにおける重要人物ですよね。彼らがどんな存在なのか聞かせてもらえますか? そもそもインターナショナルに活動をしている香港人のジャズ・ミュージシャンはその二人しかいなかった。テッドとユージンは兄弟みたいな関係で、テッドが兄って感じ。テッドはバークリー音大に留学していた人だからマイク・スターン、ジョン・スコフィールドとクラスメイトで交流があった。彼の話を聞くのはいつも楽しいんだ。 僕がギターを始めたのは子供のころ。なかなかうまくならなくて、とにかく素晴らしい人たちの演奏をたくさん聴かなきゃってことでいろいろ聴いていたらその二人の音源

    interview Alan Kwan:台湾ゴールデンメロディアワード受賞ギタリストが語る香港のジャズ事情|柳樂光隆
  • interview Mark Guiliana:自分なりの“サイレンス”を見つけた先にあった音|柳樂光隆

    マーク・ジュリアナの新作『The sound of listening』はクリス・モリッシー、ジェイソン・リグビー、シャイ・マエストロとのカルテット。「お!いつものアコースティックのジャズかー」と思っていたら、はっきり言って、これまでのマーク・ジュリアナのジャズ・アルバムとは全く違う。アルバムにはシンセが入っていて、自分でビートをプログラミングした曲もある。ただ、その違いはそこではない。アコースティックのセッション曲でも曲の構造からムードまでまるっきり違うのだ。 これまではどちらかというと高度なコンテンポラリー・ジャズ。マークが共演してきたダニー・マッキャスリンやアヴィシャイ・コーエン、ブラッド・メルドーらのサウンドとも通じるサウンドを、マークなりの美学で演奏しているといった印象だった。 しかし、新作は全然違う。そのコンテンポラリー・ジャズ的な複雑さや徹底的に構築されたクールな手触りなどが

    interview Mark Guiliana:自分なりの“サイレンス”を見つけた先にあった音|柳樂光隆
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    kinushu 2022/11/03
  • interview Rafael Martini:そもそもブラジルの音楽はシステムから外れた方法で作られている|柳樂光隆

    2010年代初頭にブラジルの新世代が発見され、「ミナス新世代」として日に紹介された。そのきっかけはマルチ奏者のアントニオ・ロウレイロ。彼の音楽の新鮮さはすぐにリスナーの間に広がり、彼と共演しているブラジルの同世代の豊かな才能たちが芋づる式に発見されていった。彼らの何人かは来日も果たしたし、アレシャンドリ・アンドレスやハファエル・マルチニらに関しては日盤のリリースもあった。2010年代半ばには現代ジャズの最重要人物の一人でもあるギタリストのカート・ローゼンウィンケルが自作『Caipi』にアントニオ・ロウレイロ(とペドロ・マルチンス)を起用したこともあり、ジャズ・リスナーにとっても広く知られるようになった。 そんなアントニオ・ロウレイロらのコミュニティの中でも鍵盤奏者で作編曲家のハファエル・マルチニは中心人物のひとりと言っていい存在だった。グルーポ・ハモ『Ramo e a Liberdad

    interview Rafael Martini:そもそもブラジルの音楽はシステムから外れた方法で作られている|柳樂光隆
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    kinushu 2022/10/13
  • Interview 挾間美帆:about テレンス・ブランチャード、ジョン・バティステ、ヴィンス・メンドーサ|柳樂光隆

    Interview 挾間美帆:about テレンス・ブランチャード、ジョン・バティステ、ヴィンス・メンドーサ 挾間美帆が毎年、池袋の東京芸術劇場で行っている「NEO-SYMPHONIC JAZZ at 芸劇」が「TOKYO JAZZ 2022 NEO-SYMPHONIC!」として今年も開催された。 挾間美帆が選んだ「ジャズとクラシックが融合した曲」を、東京フィルハーモニー交響楽団とジャズ・ミュージシャンを組み合わせた特別編成のオーケストラで演奏する企画で、4回目となりかなりこなれてきた今年はテーマを”映画音楽”に設定した。 とはいえ、「マイ・フェイバリット・シングス」や「ムーン・リヴァー」をやるわけじゃないのがこの企画の面白さ。今年取り上げた主な曲は以下 ◉バーンスタイン/『ウエスト・サイド・ストーリー』より「シンフォニック・ダンス」(オリジナル編曲) ◉ジョン・バティステ/『ソウルフル・

    Interview 挾間美帆:about テレンス・ブランチャード、ジョン・バティステ、ヴィンス・メンドーサ|柳樂光隆
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    kinushu 2022/08/28
  • interview Andrea Motis & Stephan Kondert:about『Loopholes』|柳樂光隆

    スペインのトランペット奏者でヴォーカリストのアンドレア・モティスはオーセンティックなジャズとボサノバのコンビネーションで人気を得ていました。1作目の『Emotional Dance』はジャズが多め、2作目の『Do Outro Lado Do Azul』はかなりブラジル音楽に寄った作品と言った感じ。 オーセンティックなジャズとボサノバの組み合わせの洗練されたサウンドとそのキュートな声が彼女の特徴。そんな音楽性だけにボサノバ人気が高い日ではかなりファンも多く、何度も来日していました。 そんなアンドレは最初の2作をメジャー傘下のインパルスとヴァーヴからリリースした後、ドイツの名門ビッグバンドのWDRとのコラボアルバム『Colors & Shadows』をインディペンデントのレーベルから発表。メジャーから離れたのかと思っていたら、いつのまに自主でアルバムを制作。それを『Loopholes』という

    interview Andrea Motis & Stephan Kondert:about『Loopholes』|柳樂光隆
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    kinushu 2022/06/02
  • Review:Robert Glasper - Black Radio 3:前2作とは異なる制作プロセスと、シグニチャーを利用した連続性|柳樂光隆

    Review:Robert Glasper - Black Radio 3:前2作とは異なる制作プロセスと、シグニチャーを利用した連続性 作はロバート・グラスパーの大ヒット・シリーズ『Black Radio』の3作目。これまで2作の延長にありながら、同時にこれまでの2作とは決定的に異なる作品でもある。 なぜなら過去2作はロバート・グラスパー・エクスペリメントのメンバーのケイシー・ベンジャミン、デリック・ホッジ、クリス・デイヴ or マーク・コレンバーグの四人とともにスタジオにこもって“バンド”で作っていた。『Black Radio』が1週間くらいで一気に作られたことはよく知られている。 作は過去の2作とは異なり、コロナ禍にLAにあるグラスパーの自宅スタジオを中心にデータを送り合って、それを編集する形で、つまりリモートを駆使して制作されている。制作プロセスは過去2作と大きく異なっている。

    Review:Robert Glasper - Black Radio 3:前2作とは異なる制作プロセスと、シグニチャーを利用した連続性|柳樂光隆
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    kinushu 2022/03/24
  • ラジオ・アプリ TUNEINとAppleMusicで聴ける海外のジャズ系ラジオ局のおすすめ20|柳樂光隆

    インターネットでラジオを聴くアプリってことになると、日ではradikoが一般的ですが、海外ではTUNEIN radioが有名です。 TUNEINはradikoと違ってタイムフリーはありませんが、エリア規制がないので基的にエリアフリーで、どこの国の放送局でも無料で聴けます。 なので、世界中のラジオ局の放送をリアルタイムで聴くことができます。 しかも、公共放送(=NHKみたいな局)など海外の最高なクオリティのラジオ局が聴き放題です。 このTUNEINは2019年からAppleMusicにも組み込まれていて、ステーションを検索するとTUNEINで聴けるラジオ局をAppleMusicでも聴くことができます。 Apple Music App でラジオを聴くhttps://support.apple.com/ja-jp/HT204944以下、アメリカ、イギリスから北欧まで、おススメのジャズ系ラジオ

    ラジオ・アプリ TUNEINとAppleMusicで聴ける海外のジャズ系ラジオ局のおすすめ20|柳樂光隆
  • interview Esperanza Spalding『SONGWRIGHTS APOTHECARY LAB』:音楽と科学、研究と表現、西洋と東洋を繋ぐチャレンジ|柳樂光隆

    オレゴン州ワスコ、ポートランド、そしてニューヨークのローワー・マンハッタンで行われた癒しのための音楽実験の場「ソングライツ・アポセカリー・ラボ」にて音楽療法、神経科学、黒人音楽、イスラム 神秘主義、南インドのカーナティック音楽など様々な分野の専門家とのコラボで生まれた楽曲を収録。 前作『12リトル・スペルズ』からヒーリング・アートと音楽の関係の探求をスタートさせたエスペランサだが、今作では自身による研究のみならず、プロフェッショナル、研究者の指導の下に音楽を作りたいと思ったとのことで、ソングライツ・アポセカリー・ラボを2020年2月に立ち上げた。ソングライツ・アポセカリー・ラボはエスペランサがハーバードで教えているコースでもあり、その生徒、ミュージシャン仲間、音楽療法、神経科学、演劇セラピーなどを研究する人々から成り立っていて、音楽の何が人間を助けるのかを研究するのが目的にしている。(『S

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  • DRビッグバンド入門:introduction to Danish Radio Big Band (with playlist)|柳樂光隆

    ジャズ作曲家の挾間美帆が2019年にDanish Radio Big Band(以下、DRBB)の首席指揮者に就任しました。 DRBBは名門ビッグバンドとしてその筋では知られていて、この件は快挙だと思います。 とはいえ、多くの人にとっては「デンマークのビッグバンド?」って思う人もいるだろうし、そもそも「ジャズでデンマーク?」って疑問が浮かぶ人も少なくないではないでしょうか。なので、ここではDRBBのことを紹介してみることにしました。 DRBBの音源を集めたプレイリストも作ったので併せてどうぞ。 ■Danish Radio Big Bandについてヨーロッパでは多くの公共放送がオーケストラだけでなく、ビッグバンドを運営(もしくは援助)しています。 なかでも有名なのがドイツの4つのビッグバンド。ケルンのWDRビッグバンド、フランクフルトのHRビッグバンド、シュトゥットガルトのSWRビッグバンド

    DRビッグバンド入門:introduction to Danish Radio Big Band (with playlist)|柳樂光隆
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    kinushu 2021/10/26
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  • "ECM records : mellow, slow and melancholy" ( with playlist )|柳樂光隆

    "The Most Beautiful Sound Next To Silence"(沈黙の次に美しい音) とのコンセプトや ”クリスタル・サウンド” とも称される透明感のある独特のサウンドなどで知られています。 ジャズのディスクガイドには何かしらの作品が必ず掲載されているような名盤の多いレーベルで、その中には美しく、心地よい作品があることでも有名です。 そんなECMの静かで穏やかな曲を集めたプレイリスト”ECM records - mellow, Slow and melancholy”を作りました。

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  • interview Michael League『So Many Me』:ドラムセットは世界各地の打楽器の認識からすると異質なものだ|柳樂光隆

    スナーキー・パピーのマイケル・リーグが初のソロ作品をリリースした。 マイケル・リーグと言えば、自身が率いるスナーキー・パピーやボカンテのツアーのために世界中を飛び回り続けていて、その合間にもデヴィッド・クロスビーやベッカ・スティーブンスなどなどのレコーディングに参加したり、プロデュースを手掛けたりと、休みなく動き続けていて、時間がない人という印象があった。 それにマイケルはスナーキー・パピーでも、ボカンテでも、たくさんのミュージシャンに囲まれながら、その場で生まれるハプニングを楽しんでいるライブ・ミュージックの人だというイメージもあった。いろんな人が集まって一緒に演奏することを楽しんでいる人だと思っていた。 そんなマイケルがソロを出すとは思わなかったし、自分ひとりで全ての楽器を演奏して多重録音でアルバムを作るのは想像外だった。 そして、そのサウンドも想定外だった。アルバムを聴いてすぐにわか

    interview Michael League『So Many Me』:ドラムセットは世界各地の打楽器の認識からすると異質なものだ|柳樂光隆
  • ジャズとスタンダードのこと : BRUTUS ”The Jazz Guide for Listening Bar” プレイリスト×3|柳樂光隆

    BRUTUS 2021年7月号の特集「音楽と酒・夏」のジャズのページ 《酒がさらにおいしくなるJAZZ入門 The Jazz Guide for Listening Bar》 の11ページほどのほぼすべてのテキストを担当しました。 このためにいろいろ選曲もしていて、それがBRUTUSのSpotifyにアップされてます。 以下は《ジャズ100余年を彩るスタンダード・ナンバー》のプレイリスト。スタンダードがいかに演奏され続けていて、今も受け継がれているのかがわかる40曲です。 基的には”21世紀以降も録音されているジャズの名曲20”という感じで、(一部例外がありますが)同じ曲の”20世紀のバージョン”と”21世紀のバージョン”のセットになってます。曲の解説は誌面でどうぞ。 今回、そのプレイリストを選曲するためにジャズ・スタンダードをいったん大量に集めて、書かれた順番に並べ替えて、そこから厳選

    ジャズとスタンダードのこと : BRUTUS ”The Jazz Guide for Listening Bar” プレイリスト×3|柳樂光隆
  • Interview Gretchen Parlato『Flor』-花というテーマに込めた美しさ、生、死、目覚め、女性としての自分|柳樂光隆

    以前、グレッチェン・パーラトの編集盤がリリースされたとき、僕は 「グレッチェンの声が聴こえるところに行けば、そこにはいつも新しいジャズが鳴っている。」とコメントを寄せた。 2010年代に開花したハイブリッドなジャズの文脈において、「声」=ヴォーカリストの重要性が語られることは多いが、その中でグレッチェンの存在感は絶大だった。グレッチェンが起用されているアルバムを探して、そこに参加しているミュージシャンを追っていけば、2010年代のジャズの面白いところをまとめた見取り図が出来上がるような感覚があったほどだ。だから僕は彼女の名前を日々探していた。 そんなグレッチェンは2011年の『Lost and Found』以降、スタジオ録音のアルバムを発表していなかった。 マーク・ジュリアナとの間に生まれた2人の子供を育てながらも、世界中でライブを行ってはいたし、ライブ盤のリリースもあったし、他のアーティ

    Interview Gretchen Parlato『Flor』-花というテーマに込めた美しさ、生、死、目覚め、女性としての自分|柳樂光隆
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    kinushu 2021/03/07
  • Interview Kamasi Washington『Becoming』- ミシェル・オバマのプレイリストを聴いて、彼女の考え方やバイブズに入り込もうとした|柳樂光隆

    Interview Kamasi Washington『Becoming』- ミシェル・オバマのプレイリストを聴いて、彼女の考え方やバイブズに入り込もうとした ミシェル・オバマのドキュメンタリーが公開されて、カマシ・ワシントンが音楽を手掛けると聞いた時、大抜擢であるとは思いつつも、同時にとても自然に感じたのを覚えている。 僕にとってカマシ・ワシントンは、激しいスピリチュアルジャズを演奏する豪快なサックス奏者というだけでなく、自分の頭にある世界観や自分の中の哲学みたいなものを音楽を通して表現するために丁寧に曲を作るコンポーザーというイメージも強い。もともと西海岸ジャズシーンの名作編曲家ジェラルド・ウィルソンのビッグバンドの出身者だし、インタビューをすればクラシック音楽の話を嬉々としてする人だし、楽曲のコンセプトにもすらすらと魅力的に話してくれる。だから僕は映画のサウンドトラックに明らかに向い

    Interview Kamasi Washington『Becoming』- ミシェル・オバマのプレイリストを聴いて、彼女の考え方やバイブズに入り込もうとした|柳樂光隆
    kinushu
    kinushu 2020/12/17