ブックマーク / otomojamjam.hatenadiary.org (13)

  • 水木さんとの遭遇 - 大友良英のJAMJAM日記

    先日放映のドラマ「鬼太郎が見た玉砕〜水木しげるの戦争〜」の最初の打ち合せというか打診があったのは今年冒頭。ちょうど仙台で展示準備をしてる最中のことでした。で、具体的に作業がはじまったのは4月に入ってから。まず最初にやったのは、このドラマの戦場シーンの冒頭とラストにでてくる「くるわ唄」の採取でした。 “わたしはなんでこのような、つらいつとめを せにゃな〜らぬ〜♪” ではじまる従軍慰安婦と兵隊が一緒に歌うこのくるわ唄は、原作の「総員玉砕せよ」でも物語全体を貫く主題ともいえる唄です。ところが膨大な資料を誇るNHKが各方面の人脈を使って調べてもこの唄の記録はまったくなく、メロディすらもわかりませんでした。こうなったら水木さん人に歌ってもらうしかない。わたしの最初の仕事は、このドラマの重要な鍵を握るくるわ唄のメロディを水木さんから聞き出すことでした。 4月13日、NHKの柳川強ディレクターとヴォー

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    kinushu 2015/12/02
  • 紅白「あまちゃん 第157話」 - 大友良英のJAMJAM日記

    あけましておめでとうございます。 昨夜の紅白歌合戦内での「あまちゃん」は、第157話、最終回という感じの15分間のライブドラマでした。 僕らあまちゃんスペシャルビッグバンドも生演奏で参加させてもらいました。 アキちゃんとGMTが一緒に歌い、 そこには途中でやめた宮下アユミもいて アメ横女学園の有馬メグと成田リナに、実際に収録の際にそのシャドーをやってくれたベイビーレイズが一緒にステージに出て みなで一緒に「暦の上ではディセンバー」をやっているだけでも泣きそうなのに、 さらに、ユイちゃんがトンネルを超え紅白でアキちゃんと歌い、 天野春子がシャドーではなく自分の名まえで「潮騒のメモリー」を歌い、 鈴鹿さんがそれに続き・・・ 最後は皆で「地元に帰ろう」をやってヒビキで落とす・・・って、 もう、どこまで憎い演出なんだ。 脚は宮藤官九郎、演出は吉田照幸と井上剛、プロデューサーの訓覇圭や菓子浩をはじ

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    kinushu 2014/01/02
  • いきなり情報解禁「暦の上ではディセンバー」制作秘話 - 大友良英のJAMJAM日記

    「宮藤さんが「潮騒のメモリー」を5分で書いたことに対抗し、3分で作ろうと思いましたが、さすがに無理でした(敗北!)。サビのメロディはわたし、AメロとBメロは「潮騒のメモリー」の作曲者でもあるSachiko M、イントロと間奏のメロディは劇伴の編曲もやっている江藤直子、リズムやバックトラックは劇中のカラオケを作っている高井康生の4人でバンドでもやるように作りました。録音やミックスも物の2009年のミリオンセラーに負けないよう、全力でつくりました。」 これまだでてないかもですが、公式発表用のわたしのコメントです。 いよいよ荒巻太一(太巻)がプロデュースした2009年のミリオンセラー、アメ横女学園芸能コースが歌う「暦の上ではディセンバー」が全貌を現しました。といっても、まだ聴き取りにくい部分あると思いますが。 それにしても、今回は宮藤さん、3分で歌詞作ったらしく、あ〜〜悔しい。 もちろんこの曲

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    kinushu 2013/06/28
  • あまちゃん東京編演奏メンバー発表+あまちゃん音楽マメ知識 - 大友良英のJAMJAM日記

    あ〜だめだ、故郷編のラスト、何度見てもぼろ泣きしてしまう。 北三陸編が大好きだった人は、この先東京でどうなるのか心配かもしれませんが、でもきっと大丈夫。一緒にアキちゃんやユイちゃんのこの先を心配してやってください。 いよいよ来週からアキちゃんは東京です。もうめっちゃ、面白いです。そして切ないです。三陸は〜なんて心配、ふっとびます。だってみんなちゃんと居ますから。あ、今まで見てなかった人も、東京編からでも楽しめると思います。どうあれ大丈夫。 そうそう、おかげさまでサントラCD第一弾、発売になりました。あえて第一弾って言っておきます。だって、これだけじゃみんなおさまらないでしょ。オレもです。今回は劇伴のCDなんで歌とかはもちろん入れてませんが、この先もあるといいなって、オレも思ってます。でも、こればかりは一作曲家が決める事ではないので・・・。 さて、東京編からは演奏メンバーもガラリと変わります

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    kinushu 2013/06/24
    言及がユザーン多めな気が…w
  • 久々の欧州ツアー 〜 あまちゃん音楽マメ知識 - 大友良英のJAMJAM日記

    久々のヨーロッパツアーを終えて、再び「あまちゃん」の音楽にかかってます。 宮藤さんの脚おもしろすぎて、次から次にやることが増えていきます。通常の劇伴は脚があがってからの仕事になるので、それどころか撮影が全て終わってからの仕事も多いので、今回のように、、撮影、編集が同時進行でからみあいながらやれるの、当に面白いです。ライブに近いというか。 ヨーロッパツアーのほうは、ノルウェイ、デンマーク、フランス、スイス、イギリスで全9コンサート。 40代後半で体調をくずしたり、あと震災もあったんで、もうツアーはやめようかって思った時期もありました。でも、どう考えても、自分の音楽的な基礎体力みたいなもんは90年代から0年代前半にかけて、ものすごい量の海外のツアーをしてきたことで、つちかってきたようなところがあって、だから、しばらく日にいると、やっぱり、出たくなるんですよねえ、ツアーに。 前のよう

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    kinushu 2013/05/18
  • 朝ドラ「あまちゃん」演奏メンバー発表 - 大友良英のJAMJAM日記

    4月1日よりNHKの朝ドラ「あまちゃん」はじまりま〜す。 舞台は2008年の三陸から。 撮影現場も制作現場も、 そして音楽の録音現場もものすごい熱量とグルーブ感です。 宮藤官九郎さんの脚、能年玲奈さん主演、小泉今日子さんや宮信子さん等の出演で、素晴らしいドラマになってます。 朝から元気出ます。 朝からめっちゃ笑えます。 能年さん、可愛くて、もうたまりません。 でも、それだけじゃなく、回を追うごとに、ものすごく深いところに来る格的なドラマであることも、分かってもらえると思います。 音楽は、わたくし大友良英。今回はテーマ曲はインストです。主題歌がなくてがっかりされた方もいるかもしれませんが、でも、実は劇中に新旧さまざまな歌が出てきます。そんなこともあって、オープニングはインストで。毎日聴いてもあきない、その上元気が出る「みそ汁」みたいな感じで作りました。 既にいろいろなところで情報でてま

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    kinushu 2013/03/31
    先週色々話聞いた影響で、毎朝朝ドラ見てから出かけるように。この面子の劇伴って俺得すぎる… 高井さんとイトケンさんのカラオケってのも無茶おもろいw
  • スクールをはじめようかと考え出している - 大友良英のJAMJAM日記

    久々のブログ。 最近はすっかり書いてない。 昨夜メザーハウスでやった「即興概論」 予定よりかなり長くなって、それでも話し足りなかったなあ。 伝えたいことは、当に山のようにある。とても一回の講義では伝えきれなかったけど、でも手応えみたいなもんは確かにあったような気がしている。 これまで、なにかを教えるというようなことに とりたてて積極的に動いてきたわけではないけど 秋から格的に、福島、東京、山形、 他いろいろな場所で音楽講座を開いて行こうと思ってる。 1回きりじゃなく、聴取、映画の音、ノイズ、即興と多岐にわたる形で持続的に。 具体的にどこでやるかはこれから、でも気。 プロジェクトFUKUSUHIMA!を立ち上げたときにスクールの必要を感じてきたわけだけど、やっと、具体的に動くことになりそう。 山形はあるオファーがあって、場所がきまりそうな感じだけど、福島や東京はどうしていくかは、まだ未

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    kinushu 2013/03/15
  • こんなこと許されていいのだろうか 踊る自由について - 大友良英のJAMJAM日記

    日(5/16)朝日新聞朝刊文化面に、風営法でのクラブ取り締まりの行き過ぎを指摘する記事出ている。 「風営法違反の店、摘発相次ぐ クラブじゃ踊れない? 時代と法のずれ指摘する声も」 そこでも指摘されているとおり、事態は深刻で、関西、とりわけ大阪ではクラブが壊滅状態、他の地域でもこのまま黙っていたらクラブは壊滅してしまいかねない情況です。 この問題は、昨年から話題になっていて、わたし自身も関西に行く度に、いろいろな関係者にあって話を聞いたり話し合ったりしています。 どうも様子がおかしい・・・。なんでこんなことになってるんだろう。戦前の日じゃあるまいし・・・。 最初はそんな感じでした。でも事態は刻々と悪くなる一方です。 来この法律は戦後まもなく、売春を取り締まるために作られたものです。そもそも当時のダンスは男女がペアで踊るものしかなく、これが売春の温床にもなっていたという事情があって許可を

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    kinushu 2012/05/17
  • ハラカミくんのこと - 大友良英のJAMJAM日記

    ハラカミくんと初めて会ったのはいつだったのかな。6〜7年前くらいかな。場所は間違いなく京都の吉田屋料理店。僕らは呑み仲間で、そこには山精一がいたり、高谷史郎がいたり、Sachiko Mがいたり、カヒミ・カリィや岡社長、竹村ノブカズがいたこともあったと思う。FMNの石𣘺さんやp-hourの田村さん、グルグル京都の高橋マキちゃんなんかも大抵いた。もちろん吉田屋の女将や、ご主人の小崎さんも。 僕らは互いのコンサートを見る機会、結構あったけど、呑みの席ではいつもほとんどバカ話を朝方までするだけで、一度も一緒に音楽をやることはなかったし、音楽の話もほとんどしなかったと思う。3月11日までは。 彼から突然電話が来たのは3月下旬、京都に来るときに会いたいって話だった。電話が来るのなんてほとんど初めてだったんじゃないかな。せっかくだから、オレの方からもKBS京都で収録してるJAMJAMラジオにゲストで

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    kinushu 2011/07/29
  • 春だ! 音遊びの会東京公演だ! - 大友良英のJAMJAM日記

    3月なんですねえ。花粉きてますが、今年はまだオレ持ちこたえてます。皆さんは大丈夫? さて3月、東京では久々の「音遊びの会」の公演があります。 なんと4年ぶりです。小学校低学年の子は高学年に、高学年だった子は中学生に、高校生だった子はもう就職してます。みんな大きくなりました。大人たちも大きくなりました(腹まわりとかね)。 ここのブログにも書いてきてるのでご存知の方も多いと思いますが「音遊びの会」は神戸で活動する知的障害をもった子供達とその親御さんや兄弟、そして関西在住の音楽家たちを中心に結成されたグループで、その活動ももう5年になるのかな。オレも初期から参加していて、特に最初の1年はかなり深くかかわらせてもらい、結局今も離れがたくときどき行ってはわいわいやってる・・・そんな関係です。 僕らとは少々違うルールで生きてる子供達と音楽をやるなかで、多分わたしは、もうあともどり出来ないくらい変わって

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    kinushu 2010/03/05
  • カエルと人間 - 大友良英のJAMJAM日記

    きのうは京都法然院での完全アコースティックライブ。 sonar、山精一、わたしの3人がそれぞれアコースティックギターでソロ(sonarはもちろん歌も)ののち、3人での共演。 で、なにがすごかったって どのセットも主役はモリアオガエルだったこと。 背景音とか自然の音との共存みたいなロマンチックなハナシでは全然なくて、(そもそもそんな意図は、こちらには最初からないのだが)最初の驚きは、カエル集団の声が、あまりにもいやになるくらい高度に音楽的だったことだけど、それはまあ、想像もついていたし、すごいな〜と感心しつつも想定内。 で、想定外の驚きは、カエルの集団が、こちらの演奏を間違いなく聴いていて、なんらかのシステムではっきりと反応しくること。ある程度はあるだろう・・・くらいにはおもっていたけど、それがまるで、だれか裏でテープ演奏してるんじゃないのというくらい音楽的な反応に聴こえてしまう・・・とい

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    kinushu 2006/06/26
    カエルがBの音に反応する
  • 神戸の知的障害者とのワークショップ 最終回その1 - 大友良英のJAMJAM日記

    3月5日、神戸ジーベックホールでおこなわれた公演「音の海」について何から書いたらいいのかな。公演が終わって丸2日たっているけど、まとめて何かを書けない位、特異な体験で、未だに、精神のほうも高揚したままなので、ここに書くことも、3分の2くらいに薄めて読んでもらってちょうどいいかもしれない。でも、もし1行でまとめるなら、とにかく事故もなく、無事大成功に終わって、ほっとしてるってのが当の正直な感想。 昨年9月に最初の見学に行って、今年の1月から、私自身が江崎将史、林加奈、森アリの3人のミュージシャンとともに、指導的な立場にたたされてやってきた知的障害児達とのワークショップ。多分ほとんどの参加者、スタッフ、関係者にとって、幸福なラストを迎えられた・・・この1点だけでも、オレは、自分自身を含む、全員を諸手をあげて褒めてあげたいって思ってる。こんだけやって、あの結果がでて、それでもごちゃごちゃ文句

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  • クリスマスイブの晩に - 大友良英のJAMJAM日記

    わたしがもっとも敬愛する音楽家、ギタリスト、即興演奏家のデレク・ベイリーがロンドンの自宅で静かに息を引き取ったそうです。デレクの親友で、彼のの翻訳家でもあった木幡和枝さんから先ほど連絡をいただきました。ほんの先週まで、木幡さんや奥さんとともに静かにワインを傾けていたそうです。 彼とはたった2度だけですが、日とイギリスで即興演奏をしたことがありました。1枚だけ、わたしのアルバムに音源提供という形で参加してくれたこともありました。彼の音源のリミックスをやって、彼に発売の許諾まで受けていたのに、結局、発売せずにお蔵にしてしまった「dear Derek」という未発表の作品もあります。でもそんなことよりなにより、70年代に彼の演奏に出会って以来、わたしにとって彼の音楽は、人生の指針になるくらい、大きな存在でした。 心から冥福をお祈りいたします。 NYのクリスマスはちょうど日の元旦と一緒で、とて

    クリスマスイブの晩に - 大友良英のJAMJAM日記
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    kinushu 2005/12/26
    デレク・ベイリーが亡くなったそうです。安らかに
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