ことし、女性皇族による留学記が累計30万部を超えるベストセラーとなった。 著者は、女王、三笠宮家の彬子さま。 「生まれて初めて一人で街を歩いたのは日本ではなくオックスフォードだった」 格安航空で移動し外国の空港で外交旅券を出して怪しまれたエピソードや、エリザベス女王と2人きりでのお茶会の秘話など、皇族ならではの実体験や目線を織り交ぜつつ当時の心情を飾らない筆致でつづられたこの本は、出版から9年たって、なぜ今、人々の心をとらえたのか。そして、日々、どのような思いで皇族としての務めを果たし、これからどのように歩まれていこうとしているのか。 この秋、各地を訪ねられた彬子さまを追い、単独インタビューで“プリンセスの素顔”に迫った。 (社会部記者 橋本佳名美)