“住宅ローン破たん急増”のマスコミ情報はよく見かけるのだが、その多くは、実際にローン破たんした人の状況レポート。 住宅ローンの焦げ付き状況が分かる統計データを探してみるも、金融庁や日銀、メガバンクなどのホームページには開示されていない。 住宅ローン破綻データそのものは見つからないものの、総務省が実施している「家計調査年報(家計収支編)」に「年間収入五分位階級別(うち住宅ローン返済世帯)(全国・都市階級)」というデータがあった。 そこで「土地家屋借金純減」「可処分所得」から、住宅ローンの負担割合(=土地家屋借金純減÷可処分所得)を計算し、グラフ化してみた。 この9年間で、年間の可処分所得が5万9千円減る(545,541円⇒494,631円)一方で、住宅ローンの負担割合は16%から20%に上昇している。 さらに、家計に占める住宅ローンの負担の割合を年収別に見たのが次のグラフだ。 予想されたこと