東日本大震災の津波で大きな被害を受けた地区のうち、住宅地を内陸や高台へ移転させる方法で復興を検討しているところが、70%に上ることが分かりました。 国土交通省は、津波で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島の31市町村、合わせて208の地区を対象に、どのような方法で住宅地を復興させようとしているか調査しました。 その結果、住宅地を浸水区域外に移転させる地区が145地区と最も多く、全体の70%に上ることが分かりました。 また、土地をかさ上げしたり、堤防を高くしたりすることで、安全性が高まった浸水区域の一部に住宅を集約する地区が12パーセントに当たる25地区ありました。 一方、堤防を整備して安全性を確保したうえで、基本的に震災前と同じ場所に住宅を再建する地区は18パーセントに当たる38地区でした。 こうした復興の方法と津波シミュレーションで予想される津波の高さの関係を分析すると、津波が2メートル未