ふだん、食にはほとんどこだわりなどないのですが、年に一度くらいはフランス料理のお店を予約して、ちょっと贅沢な食事に行くことがあります。 美しく彩られた前菜、スープを味わって、いよいよメインの料理を口に運んだとき、あまりの美味しさにいつも思うことがあります。 「あー、白いごはんがほしい。」 比較的濃い味つけの多いフレンチのメイン料理なら、パンだけでなく、きっと白いごはんにもぴったり合うのではないかと思うのです。 でも、そんなお店で「ごはんください」と言うわけにはいかないので、自分で試してみることにしました。 (萩原 雅紀) 誰がフレンチを作るのか さて「自分で試す」と言っても、僕にはフレンチなんて作れるわけがありません。そこで協力をお願いしたのが、僕の妹の夫、つまり義弟で、とある有名なイタリア料理店で料理人として働く早川くん。ちなみに妹も中華や和食やモロッコ料理(!)などのお店を転々とする料