最近なにかと名前を耳にするアフリカの国ジンバブエ。超インフレが続き、インフレ率1,000万%以上、失業率80%以上など、想像もできないような数値がニュースで報じられている。 そんなジンバブエは今どうなっているのか? 9月下旬、ザンビアとの国境付近に位置するジンバブエの町、ビクトリア・フォールズを訪れた。治安の悪化も耳にしていたのでかなり警戒していたのだが、見た目には混乱もなく落ち着いた雰囲気(あくまでこの町に限った話だが)。 もちろん驚くことも多かった。ザンビアとの国境への道には、毎日大きな荷物を抱えた地元の人たちの姿が絶えない。 「みんなザンビアまで買い物に行っているんだ。ジンバブエには物がないから」 と地元のタクシー運転手。たしかに町中にあるスーパーの生鮮食品の棚は空っぽ。水や日用品はそれなりに揃っていたが、あとは冷凍の肉とパンが少しあっただけ。客もほとんどおらず、閑散としている。 観