宮台真司氏×二村ヒトシ氏『男女素敵化』対談レポート(後編) 相手と融合するような、魅惑の行為は存在する 性の深さを享受するたったひとつの方法とは 「『絶望の時代』の希望の恋愛学」(KADOKAWA)の著者で社会学者の宮台真司氏と、『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』(イースト・プレス)の著者でAV監督の二村ヒトシ氏による対談「希望の恋愛学を語る」の後編。前編では、本来人間が当たり前に営んでいたはずの深くて神秘的な性が、社会制度に押し込められてきた歴史を解説。後編では、本来の性を取り戻すために、私たちはどうすべきなのかが語られました。 【前編はこちら】「女性の解放された性欲を、男性が受けとめるのは美しい」宮台真司×二村ヒトシが語る、本来の性の姿 解放された性の姿を思い出すにはどうしたらよいのか 宮台真司(以下、宮台):このように僕たちは性を社会の中に押し込めて、自己実現ツール