虐待を受けた子供が入院する病棟の「コントロールルーム」。ぬいぐるみなどに向かって怒り、泣くことで感情を表に出し、コントロールする練習をする=愛知県大府市のあいち小児保健医療総合センター 「この男の子は虐待と解離性障害。こちらの男の子はADHD(注意欠陥多動性障害)と虐待。この女の子は性的虐待…」。愛知県大府(おおぶ)市にある県立子供病院「あいち小児保健医療総合センター」。心療科部長の杉山登志郎医師(59)=児童青年精神医学=は心療科病棟に並んだ名札を見ながら、ショッキングな言葉を淡々と並べていった。 センターには、わが国にほとんどない児童虐待専門の「子育て支援外来」がある。平成13年の開院以来、1千人を超える子供が受診した。心療科に入院する子供の7割は虐待を受けた経験を持つ。 以前入院した小学3年の男児は、実父から激しい身体的虐待を受けた。両親の離婚後、男児は母親に「うるせー、ババァー」と
川端文部科学相は18日の閣議に、2009年度版文部科学白書を報告した。家庭の経済力の差が子どもの教育機会の格差拡大につながりつつある現状を挙げ、教育への公的投資の必要性を指摘した。 白書では、09年度の全国学力テストの結果などを分析し、就学援助を受ける生徒の割合が高い学校は正答率が低い傾向があること、親の年収が400万円以下の子どもの大学進学率は31%なのに対し、同1000万円超だと62%に達することなどを指摘。子どもの学力の伸長が親の所得に左右される可能性があることなどをとりあげた。 そのうえで、幼稚園や大学などへの公的財政支出が少ないことを挙げ、「経済的格差が教育格差に影響し、それが格差の固定化や世代間の連鎖につながりかねない。教育に社会全体として資源を振り向けることが喫緊の課題だ」とした。
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