ポジティブな固定観念なら思いっきり囚われたほうがよい。そうすれば、あなたの能力が見違えるほど向上する。 芸術であれ、ビジネスであれ、スポーツであれ、一個人の生き方であれ、“固定観念”にとらわれていると新しいものを何一つ生むことができない。固定観念は悪であり、極力打破しなければならない。――そう信じられてきた。だが、固定観念を持つことは本当に常に有害なのか? たとえば、「女性はこうこうで男性はこうこう」という固定観念がある。「○○人はどうこう」という固定観念がある。「最近の若者はどうこう」という固定観念がある。 もっと具体的に言えば、「関西人はボケとツッコミがプログラミングされている」という固定観念や「2ちゃんねらーはニートや無職が多い」という固定観念もある。はたまた、星座や血液型による性格分類という固定観念もある。 こういった“グループに対する固定観念”にとらわれるのも良くないことのはずで