大量に捨てられる硬式テニスボールを再利用しようと、京都市体育協会(右京区)が市内のテニスコートやスポーツ施設で、不要になったボールの回収に乗り出した。すでに4000個以上を各地の福祉施設と小中学校に送り届けており、各現場ではいすや机の脚に取り付けてクッション材として役立てている。 ■4000個以上、福祉施設や小中学校に 硬式テニスボールは短期間で消耗し、きれいな状態のまま捨てられることが多い。市体協が管理する宝が池公園テニスコート(左京区)では、利用者が使用した月700個前後が廃棄されていた。 職員が再利用できることを知り、昨年9月から同公園と西院公園(右京区)の2カ所に回収ボックスを置いて使用済みのボールを回収。ボールは4600個を超え、市体協は東京の非営利団体などを通じて京都市内の老人介護施設や福知山市の中学校、関西や九州など全国の12施設に200−600個ずつ送った。今年からは