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ブックマーク / www.u-tokyo.ac.jp (9)

  • ステレオタイプに陥らないために──「男性脳・女性脳」の言説 | 東京大学

    男性・女性の違いを説明する際に「男性脳・女性脳」という表現が使われることがあります。「男性脳・女性脳」は科学的な根拠に基づく概念なのか、単純化された言説はなぜ問題なのか、認知神経科学者の四裕子教授(総合文化研究科)に聞きました。 多次元的なヒトの脳 ── 「男性脳・女性脳」という概念に科学的根拠はあるのでしょうか? 「男性脳・女性脳」の概念は、性別による脳の違いについて言及したものですが、そもそも「性」とは非常に多元的な概念です。社会的・文化的に定義される「性」(ジェンダー)が多様であるように、生物学的に定義される「性」(セックス)も複雑です。生物学的に定義される「性」には、遺伝的な染色体で決まる「性」、精巣や卵巣で決まるホルモンの分泌と関係する「性」、セクシュアル・フェノタイプと呼ばれる表現型の「性」などがあり、人によってはそれらが必ずしも全て一致するとは限りません。一方で、男性・女性

    ステレオタイプに陥らないために──「男性脳・女性脳」の言説 | 東京大学
  • 高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと | 東京大学

    高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと 東京大学を志望する皆さんには、アドミッション・ポリシーにも明示されているように、学に入学するまでに、できるだけ多くのことを、できるだけ深く学んでほしいと思います。以下、学を受験しようと考えている皆さんに向けて、高等学校段階までの学習において、特に留意してほしいことを教科別に掲げます。 【国語】 国語の入試問題は、「自国の歴史文化に深い理解を示す」人材の育成という東京大学の教育理念に基づいて、高等学校までに培った国語の総合力を測ることを目的とし、文系・理系を問わず、現代文・古文・漢文という三分野すべてから出題されます。学の教育・研究のすべてにわたって国語の能力が基盤となっていることは言をまちませんが、特に古典を必須としているのは、日文化歴史的形成への自覚を促し、真の教養を涵養するには古典が不可欠であると考えるからです。このような観点か

    高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと | 東京大学
  • なんで一卵性双生児でも違う部分があるの?→加納純子|素朴な疑問vs東大 | 東京大学

    同じ受精卵から生まれる一卵性双生児では、理論上、遺伝情報を担うDNA(デオキシリボ核酸)の配列が同じです。それなのに、体質が違ったり違う病気になったり見かけが少し違ったりするのはなぜでしょう。簡単に思い浮かぶ理由は、日々の暮らし方が同じではないからです。べ物、運動量、睡眠時間などの違いによって、体で作られる物質の種類や量が違ってくるでしょう。そしてDNAに関して言えば、生を受けてから少しずつDNAの配列が変化するからです。例えば、紫外線を浴びすぎて癌になるように、健康に重要な遺伝子のDNAに傷がついて病気になることが知られています。 しかし、一卵性双生児の違いをもたらす原因はそれだけではありません。意外と知られていませんが、生物にとってはDNAの配列に加えて、DNAの折り畳まれ方も重要なのです。実は、DNAの鎖はまっすぐ伸びているのではなく、いろいろな折り畳まれ方をしています。この折り畳

    なんで一卵性双生児でも違う部分があるの?→加納純子|素朴な疑問vs東大 | 東京大学
  • ロシアのウクライナ侵攻の背景を読み解く | 東京大学

    ロシアウクライナに侵攻してから約1か月。ロシア軍による攻撃が続き、民間人の被害が広がっています。ロシアが軍事侵攻に踏み切った背景に何があるのか。これまでの二国間関係、プーチン大統領の「ネオナチ」発言などについて、歴史社会学の観点からロシア・ユダヤ史やナショナリズム論などを研究し、教養学部でロシアウクライナ関係についても講じてきた鶴見太郎准教授に話を聞きました。 © Oleksli / Adobe stock ―― これまでのウクライナロシアとの関係について教えてください。 ウクライナロシアとの関係は、必ずしも全貌が明らかではないキエフ・ルーシ(9~13世紀、ロシア人とウクライナ人、ベラルーシ人の共通の起源とされる)の時代を別にすると、ロシア帝国の時代にさかのぼります。 現在のウクライナの大部分はそれまでポーランド・リトアニア王国の領域でしたが、東部地域は17世紀にロシアの支配下に入

    ロシアのウクライナ侵攻の背景を読み解く | 東京大学
  • 4月以降の授業について | 東京大学

    学生の皆さんへ 新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策について、去る3月18日、学HPに掲載した「総長メッセージ」において、「対面での講義は最小限とし、オンライン化を奨励し推進する」との方針を掲げておりましたが、最近の急激な感染者数の増加や、3月25日の東京都知事による外出自粛要請等を踏まえ、見直しを検討してまいりました。その結果、皆さんの安全確保を最優先するために、4月以降に開講する授業は、当面の間、インターネットを活用した授業(オンライン授業等)のみで開講することとします。 したがって、学生の皆さんは、自宅や実家等で授業を視聴することとし、外出はできるだけ控えるようにしてください。 開講する授業の詳細については、UTAS掲示板や各学部・研究科等HPを確認してください。なお、情報はUTAS掲示板や各学部・研究科等HPの一方しか掲載されない情報もありますので、必ず両方の情報を確認するよう

    4月以降の授業について | 東京大学
  • 懲戒処分の公表について | 東京大学

    東京大学は、大学院情報学環 大澤昇平特任准教授(以下「大澤特任准教授」という。)について、以下の事実があったことを認定し、1月15日付けで、懲戒解雇の懲戒処分を行った。 <認定する事実> 大澤特任准教授は、ツイッターの自らのアカウントにおいて、プロフィールに「東大最年少准教授」と記載し、以下の投稿を行った。 (1) 国籍又は民族を理由とする差別的な投稿 (2) 学大学院情報学環に設置されたアジア情報社会コースが反日勢力に支配されているかのような印象を与え、社会的評価を低下させる投稿 (3) 学東洋文化研究所が特定の国の支配下にあるかのような印象を与え、社会的評価を低下させる投稿 (4) 元学特任教員を根拠なく誹謗・中傷する投稿 (5) 学大学院情報学環に所属する教員の人格権を侵害する投稿 大澤特任准教授の行為は、東京大学短時間勤務有期雇用教職員就業規則第85条第1項第5号に定める「

  • 分子生物学の基本原理「セントラルドグマ」の理論的導出に成功 | 東京大学

    分子生物学の基原理「セントラルドグマ」の理論的導出に成功 - 情報と機能の分業を「対称性の自発的破れ」により解明 - 研究成果 生命の根原理の1つは、ゲノムと触媒の区別、すなわち遺伝と触媒の分業である。現在知られている生物ではすべてDNAなどの核酸分子が遺伝情報を担い、そこから一方向に情報が流れ、タンパク質がつくられ、それが触媒としてDNAを含む細胞内の分子の合成を助けている。 その一方で原始生命においてはゲノムと触媒は未分化であったと考えられている。 ではこのような役割の分化はいかに生じたのであろうか。 ニュージーランド・オークランド大学上級講師および東京大学生物普遍性連携研究機構客員准教授の竹内信人、 そして、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻および生物普遍性連携研究機構の金子邦彦教授は、 触媒機能を持ち複製する分子が集まった原始的細胞のモデルを考え、それが進化しながら複製し

  • 平成30年度東京大学卒業式 総長告辞 | 東京大学

    平成30年度東京大学卒業式 総長告辞 日ここに学士の学位を取得し、卒業式を迎えられた10学部、3,017名の卒業生のみなさんに、東京大学の教職員を代表して心からお祝いを申し上げます。また、この日にいたるまで、長い年月、みなさんの成長を支えてこられたご家族の皆様方のご苦労に対し、敬意と感謝の意を表します。学が送り出した卒業生は、みなさんを含め合計286,106名となりました。1989年1月に始まった平成という時代が今、幕を閉じようとしています。みなさんは平成最後の卒業生として、学を巣立つことになります。 今からちょうど4年前の2015年4月、私は東京大学総長として初めての入学式に臨みました。みなさんの多くも新入生として、同じ式に出席されていたと思います。その席で私がみなさんに伝えたメッセージの中に、「多様性を活力とした協働」という言葉がありました。覚えているでしょうか。 それから僅か4

    平成30年度東京大学卒業式 総長告辞 | 東京大学
  • トップアスリートの知られざる困難 | 東京大学

    トップアスリートの活躍の裏にあるのは、美談だけだろうか。 オリンピック・パラリンピック競技大会  − この日のためにすべてをかける憧れの舞台。 トップアスリートたちの熾烈な闘い。メディアに溢れる感動秘話。 世界中が奇跡の瞬間に胸を躍らせ、涙し、勇気をもらう。 華やかなスポーツの祭典の、もう一つの顔。それが、「能力主義が先鋭化する舞台」だ。 2018年7月30日、東京大学先端科学技術研究センター(東大先端研)でシンポジウム『日常への帰還 アスリートと宇宙飛行士の当事者研究』が開催された。 国家的ミッションや巨大な資を背負いつつ、極限的な状況に身を置くことになったトップアスリートは、どのような困難を抱えるのか。 自らの経験を分かち合う「当事者研究」の視点で考察すると、今、私たちが向き合うべき課題が浮かび上がった。 『日常への帰還 アスリートと宇宙飛行士の当事者研究』 企画:    熊谷 晋一

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