「納骨の受け入れを制限します」。関西屈指の参拝者を誇る一心寺が、先日、こんな新聞広告を出した。一心寺ではこれまで「1万円から」という格安の費用で納骨を受けてきたが、納骨件数の急増で対応しきれなくなったのだ。ジャーナリストで僧侶の鵜飼秀徳氏は「宅配便で遺骨を勝手に送りつけてくる遺族もおり、一心寺はそうした『送骨』は送り返している」という――。 多くの寺院経営は厳しいのに「納骨受け入れ制限」する理由 今月、ある新聞広告が目についた。広告主は、大阪市天王寺区にある一心寺という浄土宗寺院である。宗教法人が墓地分譲などの新聞広告を出すことは珍しくはないが、この広告は真逆であった。来年2021年以降、納骨の受け入れを制限するというものだ。 私は「いよいよ、そうせざるを得ない状況になってきたのか」と、複雑な心境になった。背景には、昨今の改葬や墓じまいの増加がある。 これだけを聞けば「墓じまいが進み、足元
先週木曜日(1月16日)、自身のパスポートの返還を求めて、横浜市在住の30歳代フィリピン人女性(以下Aさん)が元勤務先である「アドバンスコンサル行政書士事務所」(代表:小峰隆広)を横浜地方裁判所に訴えた。 昨年7月に退職し何度も会社にパスポートを返すよう求めてきたが、会社は「(預かるのは)会社のルールだ」と一貫して返還を拒否し続けている。外国人にとってパスポートの取り上げが重大な人権侵害に当たることは、明らかであり、国際的にもこのような状況の放置は異様だといえる。 最近、カルロス・ゴーン氏の事件などから、日本が「人権後進国」であることは世界で広く知られるようになってきたが、今回の事件も海外メディアで盛んに報じられている。実は、日本社会ではパスポートを奪う行為が日常的に横行しているのである。 なぜ、今回のような事件が起こったのか、詳しく見ていきたい。 パスポートを取り上げられたフィリピン人労
居場所になる言葉 withnewsでは昨年10月の台風19号をきっかけに、必要な情報を誰にでも分かりやすい言葉で届けたいと、「やさしい日本語」での発信を始めました。 「外国人にも分かりやすいように」記事を書くなかで、日本人からも「子どもに読ませたい」などの声が届くようになりました。 同時に、普段、書いている記事が日本人の読者にとっても難しいのではないかという思いも強くなりました。そこで、「やさしい日本語」の第一人者、一橋大学の庵功雄教授に、外国人にとってもわかりやすいニュースの届け方について伺うことにしました。 30年後の日本を考える 庵さんからは、まず、「やさしい日本語」について説明してもらいました。 「やさしい日本語」は、まだ日本語の知識が十分ではない在日外国人への情報発信や、コミュニケーションの手段として注目されています。語彙と文法的な項目数を限定して、漢字はできるだけ使わず、50時
面白いことでドッと笑ったり、悲しいことに大声で泣いたり、昔は今より感情表現豊かだった私。初めて「ガイジン!」と煽られた時、私はどんな顔をしていただろうか。その時の少し歪な表情をベースにした顔立ちで人間生活22年目を進めている。 現在の私はその昔からやってきた芸術(言語表現・現代美術など)と密接し、寄り添うことが生き甲斐となっているが、時々ふらっと訪れる虚無感を解消しようと、よく海に行く。今日は砂浜に突っ立った鳥居のそばに座って(なぜだか特別な存在になれる気がするから)散歩がてらお参りに来る人々を横目に「考えないことを考える」のに必死になっていた。 そうしていると、こちらへ歩いて来たおじさんが鳥居をくぐるかと思いきや私の方へ近づき話しかけてきた。 「お前は日本人か?」「....はい(?)」「なぁんだ、“ガイジン”かと思ったからさ」 こうやって知らない人に自分とは何かを確認させて相手を安心させ
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