ウォーキングなど中強度の運動を10分間起こっただけでも、脳の認知機能を高める効果があることを、征矢英昭・筑波大学教授らの研究チームがあきらかにした。適度な運動をすると頭がスッキリして、仕事がはかどると実感する人は多い。研究では短時間の適度な運動が脳の認知機能を向上させる仕組みを脳科学的に解明した。 今回の研究は、短時間の中強度運動が、運動直後に脳機能向上効果をもたらすことを、光トポグラフィ装置を活用し脳科学的に解明したもの。適度な短時間の運動が脳が活性化することが科学的に裏付けられたのは初めて。 研究チームは、19歳から24歳の男女計20人を対象に、軽いジョギング程度の負荷の運動が脳におよぼす影響を調べた。50%の力で自転車をこぐ「中強度」の運動を10分間した後、運動前と運動後に色のついた文字を見せ、文字の意味に惑わされずに色を答えるテストで、運動による認知機能の変化を調べた。さらに、近赤