ビルや商業施設などに出店する際には、工事業者を選定します。その際に誰が発注者で工事費を負担するのか、誰が工事を依頼する会社を決めるのか、その組み合わせによって、A工事、B工事、C工事に分けられます。これらは工事区分表に詳細に記載されていますが、工事区分に関してはビルによって異なるので、しっかりと確認しておくべきでしょう。 2. A工事とは A工事とはビル本体の工事で、オーナーが発注して工事費を負担しコンペや相見積もりを経てオーナーが指定する工事会社が施工する工事を指します。所有権もオーナーにあります。 具体的な工事内容 A工事ではビルの構造に関わるような重要な箇所の工事を行います。ビルの躯体工事や共用の施設・通路工事、ガスや給排水メーターなど用途に応じて必要な設備工事がこれに含まれます。 ビル自体の計画や費用、工事業者とも関わりがないので、テナント入居者にとっては、あまり関係のない工事とも