結核というと、ドバッと血を吐く昔の病気というイメージをもつ方が多いと思いますが、現在でも毎日患者さんが発生し、多くの人が亡くなる重大な感染症の一つです。 徐々に発生数は減っていますが、先進国の中では日本はまだまだ結核の罹患率が高い方。 そのため、医療・介護従事者なら結核の患者さんと出会ったことがある方も多いはず。 今回は、結核を発症した人と接触があったことがわかった時に、どのような検査等が必要になるのかについてお伝えしたいと思います。 結核の感染力 結核は病状や部位によって、感染力が異なります。大きく分けて3つのパターンがあるので、それについて説明します。 肺結核(高感染性)最も周囲に影響力が高いタイプの結核がこちら。 喀痰(自力で排出した痰)を、乾燥・熱固定して、好酸性染色をほどこし、顕微鏡下で抗酸菌の存在を探す方法で菌が発見されると、排菌量が高いと判断され、結核の専門病棟がある医療機関