ロシアと史上最も友好な関係を築こうとしている中国 中国は、周囲の2万2000kmを、14ヵ国と国境を結んでいる。その中で最も国境線が長いのが、4400kmを接したロシアである。 現在の習近平主席は、3月に国家主席に就任してわずか8日にして、モスクワへ飛んでいる。習主席が、唯一手本にしたい国家元首はプーチン大統領である。そしてロシアと史上最も友好な関係を築こうとしている。 そんな中、ロシア外交の大御所であるドミートリー・トレーニン氏が、防衛省の防衛研究所の招待で訪日し、インタビューする機会を得た。 トレーニン氏は1955年モスクワ生まれで、ソ連国防省軍事大学卒。ロシア軍の参謀として、START(戦略核削減条約)交渉などに参画し、ゴルバチョフ政権の「新思考外交」のブレーンとなった。その後、ロシア科学アカデミー主任研究員などを経て、現在はカーネギー財団モスクワセンター所長を務めている。2011年