次世代の太陽電池と期待されるペロブスカイト太陽電池が離陸期を迎えます。開発で先行する積水化学工業は、2025年中の量産化を発表。同年4月開幕の大阪・関西万博でも、同電池搭載施設を設置します。25年はまさに「ペロブスカイト元年」といえそうです。 積水化学が量産化するのは、本業の樹脂技術を生かしたフィルム型。「軽くて薄くて曲がる太陽電池」として知られています。⼀般的なガラス基板の結晶シリコン太陽電池よりも軽量で柔軟なため、耐荷重性の低い屋根や曲がった構造物に使用できます。万博では、全長約1キロのバス停の屋根に導入。全体の4分の1(250m)に当たる部分に同電池を載せます。 万博では、パナソニックホールディングスも、同グループのパビリオン「ノモの国」で、ペロブスカイト太陽電池を展示する予定です。同社は、25年1月に米国ラスベガスで開催された世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2025」でも、
