移送物の基礎知識クラスを受け持つ、ティーチャーシローです。 今回は、下水処理場などの汚泥処理の中で、汚泥を脱水(水分と固形分を分離)した後に残る「脱水ケーキ」について解説します。 脱水ケーキは、汚泥を脱水した後でも、含水率(水分)はおよそ65~85%ありますが、食品の味噌のように極めて流動性の乏しい流体です。脱水ケーキは下水処理場の他、し尿処理場、農業集落排水処理施設、ごみ処理施設、一般工場の排水設備からも排出され、主に焼却ののち廃棄物として埋立処分される他、セメント原料や肥料などにリサイクルされる場合もあります。 上記の工程の中で、脱水ケーキを配管移送したり、焼却炉・乾燥炉・セメントキルン等へ定量供給する用途があり、多くのポンプが活躍しています。