全国高校総合文化祭の自然科学部門・ポスター発表部門で、山梨県の韮崎高校生物研究部による青い光の殺虫効果を調べた論文がが文部科学大臣を受賞したそうだ(朝日新聞)。 ハエが青い光で死ぬことは以前より知られていたが、詳しい仕組みは不明だったそうだ。この研究では、青い光によって体内の活性酸素による酸化ストレスが強まり、それによってアポトーシスが発生し細胞が死ぬことが分かったという。
全国高校総合文化祭の自然科学部門・ポスター発表部門で、山梨県の韮崎高校生物研究部による青い光の殺虫効果を調べた論文がが文部科学大臣を受賞したそうだ(朝日新聞)。 ハエが青い光で死ぬことは以前より知られていたが、詳しい仕組みは不明だったそうだ。この研究では、青い光によって体内の活性酸素による酸化ストレスが強まり、それによってアポトーシスが発生し細胞が死ぬことが分かったという。
ビットコイン(Bitcoin:BTC)が3月14日に史上最高値を更新し、63,000ドル(約690万円)台になった。一方でこうしたオンライン通貨を持続させるために必要とな電力についても話題になってきている(Cointelegraph、Bloomberg)。 英ケンブリッジ大学の研究者によると、ビットコインのマイニング過程で消費される総エネルギー量は今年だけで128テラワット時に達する可能性があるという。この消費量は世界の電力生産量の0.6%に当たり、ノルウェーの全電力消費量を超える量であるという。2019年にGoogleの運営全体で消費したエネルギー量の12.2テラワット時の約10倍にあたる。世界のデータセンターは、合わせて年間200テラワット時の電力を消費しているとのこと。ビットコインは価格上昇によって利用が増えていることから全データセンターの消費合計を超えるのは時間の問題と見られている
家畜による温室効果ガスの排出量は全世界の約14%を占めており、とくに牛は一頭あたり毎年約100キログラムのメタンを吐き出すと推定されていることから、気候変動の世界では悪役とされてきた。リチャード・ティーグ教授率いるテキサスA&M大学の研究チームは、この問題を改善するための効果的な放牧システムを発見した(CNN、Slashdot)。 その手本となったのがダニー・スラブバート氏の放牧方法だ。彼は牛の群れの密度を大幅に高め、特定の場所の草を食べ尽くしたら別の場所に行くという回遊鳥の群れのような仕組みを作り出した。この方法は超高密度放牧と呼ばれている。牛がすべての草を食べ、糞をすることで、良質な草の種のみが生き残る。そしてそこにカブトムシの幼虫を紛れ込ませる。小さな虫は糞を分解し、大きな虫は自然の肥料を土壌の奥深くまで運び込む。これにより土壌と草原の状態が良くなる。 研究では、適度に効果的な放牧シ
海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究者らが、約2千万年前の地層で発見された菌類を培養し、キノコに成長させたそうだ(朝日新聞)。 この海底はかつてはユーラシア大陸の一部だったと考えられており、この菌ももともと陸上にいたものだと推測されている。しかし、酸素がなく高温の海底下で菌類が生き残った仕組みは分かっていないようだ。 海外でも2億5千万年前の地層の岩塩から生きた細菌が見つかったという論文があるが、真偽に議論がある模様。海洋機構は現生の陸上の菌類の混入に十分に配慮したといい、約2千万年前にいた菌類の可能性が高いとみているとのこと。
NASAの監察官室は5日、NASAが国際協力プロジェクトとして計画中の火星有人探査について、日本が「果たすべき役割が明確になるまで参加は難しい」と難色を示しているとの報告書を明らかにした(共同通信、日経新聞)。 この報告書は海外宇宙機関との協力状況について調査したものとのことで、日本は「通信や天気予報など、国民生活に具体的な利益のある宇宙開発以外は、年々予算獲得が難しくなっている」との現状も記されているという。ただし、難色を示しているのは日本のみではないようで、フランスなど欧州の宇宙機関も未だ態度を明らかにしていないとも記述されているとのこと。 こうした情勢は日本人としては以前から感じていたものではあるが、ついに海外からもそのように認識されるようになってきたということであろうか?
アインシュタインの一般相対性理論によると、高度が高いほど時間は速く進み、移動速度が速いほど時間は遅く進むということだが、AFPBBの記事によれば、米National Institute of Standards and Technology(NIST)の研究者らが、階段程度の高さを対象にして加齢速度が早まることを明らかにし、この理論を立証したらしい。 研究チームは、レーザー光を使用して帯電したアルミニウムイオンの1秒間の振動を測定する極めて高精細な原子時計を2台用意し、階段の上下2段に1台ずつ置いたところ、階段を2段上ると79歳の寿命の場合で1秒の900億分の1ほど加齢することが示されたとのことだ。1800億段ほど登れば1秒加齢するようなので、是非皆さんチャレンジしてほしい。
米オレゴン州立大学(OSU)の研究者がベーコンの味がする海藻の新品種を開発したそうだ(ニュースリリース、 OSUのニュース記事、 Consumeristの記事)。 ベーコン味の海藻はダルスと呼ばれる紅藻の一種を品種改良したもの。ダルスはミネラルやビタミン、抗酸化物質に富み、乾燥状態で重量の16%のタンパク質を含むため、昔から食用にされている。新品種も通常のダルスと同様に食材として使用できるが、油をひいたフライパンで焼くと海藻ではなくベーコンの味に変わるのだという。ベーコンの風味も強いそうだ。 この品種は当初アワビ養殖の飼料としてOSUのハットフィールド海洋科学センターで作られたもので、商用規模での実用化にも成功し、特許も取得している。海藻は同センターの水槽では15年にわたって育て続けられていたが、経営学部のChuck Toombs氏が栄養価の高さに着目して食品開発を提案。焼くとベーコンの味
日本では、国際単位系(SI)等の、法律によって使用が認められた計量単位以外を、取引又は証明への使用することは犯罪です(罰則有り)。また、目盛などに使用が認められた計量単位以外が記載(併記を含む)された計量器などを販売、又は販売の目的で陳列することも犯罪です(罰則有り)。 例えば、「インチ」を目盛などに記載したメジャーや「ポンド」を目盛などに記載した計量器などを販売、又は販売の目的で陳列することは、計量法第9条 [e-gov.go.jp]によって固く禁止されています。違反した場合、50万円以下の罰金に処せられます。気軽な気持ちで違法な「メジャー」などをネットで販売してしまう愚か者 [venustap.jp]も居るようですが、逮捕されて有罪判決を受けるかもしれないので気をつけて下さい。 ちなみに、グレーゾーンが色々ありまして、不動産の契約書に、「○○坪」などと表記することは明確な犯罪で、不動産
若い頃に「格好よく」振る舞おうとした青少年は大人になってから多くの問題を抱える傾向があるとの調査研究が発表された(ScienceDaily)。 この研究では184名の青年を13歳から23歳までの間追跡し、彼ら自身および保護者や周囲の人物から情報を収集したとのこと。 これによると13歳の段階では恋愛経験のある人や不良、また身体的魅力を備えた仲間を重視する人の方が「格好よく人気ある」層であったとのこと。しかし成長とともにこの人気は衰えていき、22歳の段階では一時期はイケてる層であった彼らは人間関係の能力において同年齢の中で劣ると評価されがちであったとのこと。また薬物やアルコール問題を抱えるようになった人も多く、犯罪に手を染める傾向もみられたという。 「格好いい」青少年は若いころは人気があるかもしれないが、年を重ねるごとに格好よくあるためにより極端な行動にでるというのがその理由らしい。そして大人
哲学者であるRebecca Roache博士率いるチームは、「未来の技術」によって変化する懲罰の形態を探っているという。その一つに、「薬物を使い懲役に服する期間を伸ばす」というものがあるそうだ(The Telegraph、slashdot)。 これは既に存在しているという「時間の感覚を歪める薬物」を使い、服役者の時間の感覚を遅くする、もしくは脳の働くスピードを速めることで、長い年月分の心の働きを短期間に収めるというもの。これを利用することで、「1000年の時間の単位に値する懲役」を実現できるという。 しかし、死ぬまで閉じ込めておくことと、脳を操作して長期間の懲役を実現した後に自由にすることのどちらが道理的なのだろうか。このような問いかけは単に「未来的」な懲罰を探るのではなく、未来の目から現在を見ることで懲罰の道理を再考することが目的であるとのことだ。
以前、Sustainable energy without the hot air (http://www.withouthotair.com/ からダウンロード可能)を読んだ時、似たような話があって、ちょっと印象が違ったのでチェックしてみた。 まず、上記の本の63ページに、Costs to Birdsというセクションがあって、そこには、デンマークで年間3万羽の鳥が風力発電用タービンで死んでいると書いてある。デンマークは全電力の9%を風力で賄っているそうで、これにWikipediaで調べたデンマークの電力消費量のデータを掛けて計算すると、風力発電量は約289万MW-h/年(http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_by_electricity_consumption)。 米国の電力消費に3%を掛けると、1億1659万MW-h/年。ざっくり
オランダの非営利団体Mars Oneの企画する火星永住計画「Mars One」の応募者が、ついに10万人を超えたそうだ(CNN、本家/.)。 この火星永住計画は「行きっぱなし」であり、地球に戻ってくることのない片道切符である。募集は今年4月に開始されたが、その応募者は10万人以上に達したという。Mars Oneの出発は2022年9月を予定しており、火星には2023年4月に到着予定とのこと。初回のミッションでは女性2名男性2名の計4名を火星に送り込む予定であり、今年は応募者のなかからこの4名の候補となる40名を選出するとのこと。 18歳以上であれば誰でも応募できる。申し込み費用は国によって異なり、米国では38ドルとのこと。なお、Mars Oneは応募者のうち申し込み費用も入金済の人数は明らかにしていない。 トレーニング等の費用は全てプロジェクト持ちとのことで、スポンサーやメディアからの出資に
/.J ではたびたび毛髪に関する記事が登場するが、ペンシルベニア大学ワートン校の最近の研究によると、頭を剃った男性の方が毛髪の薄い男性よりも男らしく、力があり、時として、豊かなリーダーシップを持っていると受け止められているとのことである (WSJ 日本版の記事より) 。 IT 系だとネットスケープの創業者マーク・アンドリーセン氏、ドリームワークス・アニメーションの CEO、ジェフリー・カッツェンバーグ氏、それにアマゾン・ドット・コムの CEO ジェフ・ベゾス氏などが短く刈り込んだ、頭皮きらめくヘアファッションを誇示している。ワートン校のアルバート・マンズ講師は、344 人の被験者にある人物の髪の毛がある写真と髪の毛がないようにデジタル処理した写真の 2 種類の写真を見せる実験を行った。被験者は頭を剃り上げた人物がより力があるように見えると答え、丸坊主の人物は 1 インチ (2.5 センチメ
ゲーマーはゲームを長時間行うことで視覚的感覚が鍛えられており、より多くの情報を視覚から得ることができるのだそうだ(本家/.、Duke記事)。 Duke大学の研究チームが、視覚的感覚記憶テストで被験者のゲーマー125人とゲームを行わない被験者125人との比較を行った。円上に並んだ8個の文字を1/10秒だけ画面上にフラッシュさせ、13ミリ秒から2.5秒のインターバル後に矢印を表示して先ほど文字が並んでいた場所の1カ所だけを指し、そこにあった文字が何であったかを言い当てるというテストである。アクション・ビデオゲームに熱心なゲーマーらはゲームをしない人達に比べて、いずれのインターバルにおいても、テストの結果が良かったとのこと。 おそらく、ゲーマーは視覚からの情報を素早く捉えることができ、また視覚から得られた情報をもとにより正確な決断を下すことに長けているのではないかとのこと。
アメリカは飲み物などが巨大であることか知られているが、蟹も巨大化しているという。とある研究によると、炭素で飽和させた水の中で蟹を育成すると、通常の場合よりも成長速度が速く、しかも大きく育つことが判明したという。なお、蟹以外にもロブスターとエビも同様の結果になったという。つまりこれらの甲殻類は、温室効果ガスの排出量が増えるともに巨大化することを意味している(The Washington Post、ScienceWorldReport、本家/.)。 水の中でCO2が増加すると弱酸性になる。これはカキやサンゴのような炭酸カルシウムの殻を持つ生物に取っては不都合だ。殻が弱くなり、捕食者に捕まりやすくなるからだ。ノースカロライナ大学の海洋地質学者 Justin Baker Ries氏はThe Washington Postとのインタビューの中でカキ、ホタテガイ、および他の貝が、成長の早まった蟹により
「共感」に使われる脳の神経回路網が活発になるときは、「分析的思考」に使われる神経回路網が抑圧される、ということがケース・ウェスタン・リザーブ大学の研究で明らかになったそうだ(EurekAlert!、本家/.)。 脳には社会的/道徳的/感情的に他者と繋がるときに使われるネットワークと、論理的/数学的/科学的思考に使われるネットワークがあるという。脳が休息状態にあるときはこれらのネットワークが交互に使われるが、どちらかの機能を要するタスクを行う場合、もう片方のネットワークが抑圧されることが示されたという。 実験では45名の健康な学生に「他者の気持ちを考えさせる問題」と「物理学を要する問題」を提示し、脳の活動をMRIで解析した。問題はそれぞれ文章問題およびビデオ問題で20問ずつ出されたとのことだが、問題の形式に関わらず片方の機能が活動している際はもう一方は抑圧されていることが明らかになったという
ティラノサウルスはトリケラトプスを捕まえると、頭部を食いちぎってから肉を食べていたようだ(Nature News & Commentの記事、本家/.)。 米ロッキー山脈博物館のDenver Fowler氏と同僚がモンタナ州のヘルクリーク層から発掘されたトリケラトプスの化石を調査したところ、18体でティラノサウルスの歯形が見つかったという。歯形は頭蓋骨を中心に残されており、治癒の跡が見られないことからティラノサウルスが捕食する際につけたものとみられる。フリルには食いちぎろうとしたような跡があるが、フリルは主に骨と角質なので、可食部分はほとんどない。そのため、ティラノサウルスは首の肉を食べるため、フリルに噛みついて頭部を引きちぎっていたと考えられるそうだ。また、かじったあとが顔に残されていることから、ティラノサウルスがトリケラトプスの顔の柔らかい肉を好んで食べたとも考えられるとのことだ。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く