例年、3月も終わりに入ると3歳新馬戦も終了となり、この段階で未出走の馬は必然的に「新馬戦」ではなく、「未勝利戦」でデビューすることになります。 一口馬主が出資する際には、当然ながらまずは新馬戦でのデビューを前提にあれこれ思いをめぐらせるはずで、特にクラシック路線を目指すような良血馬であれば、既に皐月賞・桜花賞のトライアルも終わった時期からのデビューには、期待感とともに残念な気持ちも入り混じることかと思います。賞金や手当も新馬戦に比べると未勝利戦の方が若干少なくなるという、経済面での現実もあります。 今回は、そんな未勝利デビュー馬をデータで分析して、そもそもどのくらいの割合の馬が未勝利デビューするのか、また遅いデビューというハンデを背負いながら、どこまで活躍できるものなのか、将来の可能性を検証していきたいと思います。 第8回の「デビュー時期と競走成績の関係」では、新馬デビュー時期について分析