IT業界でプロとして活躍するには何が必要か。ダメな“システム屋”にならないためにはどうするべきか。“システム屋”歴30年を自任する筆者が経験者の立場から、ダメな“システム屋”の行動様式を辛口で指摘しつつ、そこからの脱却法を分かりやすく解説する。(毎週月曜日更新、編集:日経情報ストラテジー) ダメな“システム屋”課長 「専務、ちょっとよろしいですか」 専務 「うむ。そうだ、昇格おめでとう。これからは事業を推進する立場になるね」 ダメ課長 「はい、実はそのことで相談です。リーマンショック以降、売上高が伸び悩んでいます。たまにコンペ案件があっても、低価格を仕掛けてくる競合他社がいて、当社にはなかなか勝ち目がありません」 専務 「その通りだね」 ダメ課長 「そこで、これまでの横展開の方針を変えて、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)化した商品とし、最初から低価格で提供しようという戦略