【コラム】任天堂の失速感が否めない。いや、実は知らないうちに20年以上前から失速していたのだが、誰もそれに気が付いていない。任天堂はファミコンで大帝国を築き、天狗になって自社の方針が絶対に正しいと思い込むようになり、今の散々な状況に陥っているのである。 産経ニュースに『任天堂ピンチ! 3DS値下げ効果 早くも失速のワケ』という記事が掲載された。売上不振のニンテンドー3DSが25000円から15000円に値下げされたのだが、それでもあまり効果がなかったというニュースである。読めば誰でも任天堂の失速感がわかる記事だが、実は失速は今からはじまったわけではない。 任天堂の失速は、ソニー(現SCE)とのプレイステーション共同開発を拒絶した時点から始まっていたのである。任天堂はソニーとともにプレイステーションを開発していた過去がある。当時のプレイステーションは現行のものとは違い、スーパーファミコンに取