日本では入国管理法の改正が行われた1990年以降、就労目的で日本に移住する在日外国人の数が急増した。それは全国各地にニューカマー外国人街を形成する大きなきっかけとなった。日本語も分からないまま彼らが異国での暮らしを続ける為に必要だったのは言葉が分かる者同士、同国人のコミュニティである。 彼らは比較的入居基準の緩い、UR賃貸(公団住宅)へ住みかを求めた。一般の賃貸住宅だと外国人の入居を認められない場合が多いからだ。そうして公団住宅に住み始めた外国人はやがて親類や友人の伝手から次々と移住者を集めていく。 そして全国各地に外国人街は出来上がった。有名なのは日系ブラジル人が集住する愛知県豊田市の保見団地で、専らトヨタ自動車関連の下請け・孫請け企業に派遣労働者として外国人が送り込まれている。 しかし関東にも保見団地顔負けの外国人だらけの団地が存在している。埼玉県川口市の「芝園団地」だ。 芝園団地は1