浦和レッズのハートフルクラブの落合弘キャプテン=さいたま市で2020年11月12日午後5時5分、江連能弘撮影 インターネット上にあふれる差別や中傷を巡り、サッカーのJ1浦和レッズは昨年、所属選手を標的にした差別的投稿に「法的措置も辞さない」との声明を出した。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗前会長の女性蔑視発言もあり、改めて多様性の尊重などが問われる中で、Jリーグは26日に新シーズンが開幕する。かつてサポーターによる差別的な横断幕に揺れた浦和だが、差別撲滅へ地道に活動している。その活動の象徴で、28日に75歳になる元日本代表主将が追い求めるのは、独自の着地点だ。 「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大事だ、BLM)」運動が広がり、テニスの大坂なおみ選手による抗議行動でも人種差別問題が注目された2020年。ネット交流サービス(SNS)では9月ごろ、Jリーグを巡る悪質な投稿