門田博光、田尾安志、広岡達朗、谷沢健一、江夏豊……昭和のプロ野球で活躍したレジェンドたちの“生き様”にフォーカスを当てた書籍『確執と信念 スジを通した男たち』。 大男たちが一投一打に命を懸けるグラウンド。選手、そして見守るファンを一喜一憂させる白球の行方――。そんな華々しきプロ野球の世界の裏側では、いつの時代も信念と信念がぶつかり合う瞬間があった。あの確執の真相とは? あの行動の真意とは? 中日ドラゴンズの主軸として歴代屈指の成績を残した強打者、谷沢健一。彼が引退後も貫き続ける信念、そして噂され続けたあの”闘将”との確執の真相とは――(以下、同書より一部編集の上抜粋)。 通常の取材では身近な話題から質問を投げかけ、場を温めてから本題に入るスタイルを取っている。しかし、谷沢が作り出す空気感がよほど心地良すぎて麻痺したのか、気が大きくなった自分がいた。4番ファースト谷沢に小細工は通じない。ライ