元慰安婦を象徴する「平和の少女像」や昭和天皇の肖像を燃やすような場面を含む映像作品などを含め、個人的には一連の展示に全く共感することができなかった。特定の政治色が濃すぎていて、これではさらなる社会の「分断」を招くだけではないかと感じた。 とはいえ、最も衝撃的だったのは作品ではなく、公式サイトの取材申し込みの注意事項だった。「誌面掲載、番組放送前に原稿を確認させていただいております。必ず校正段階での原稿・映像等を事前に広報専用メールへご提出ください」。芸術とは無縁の凡人には理解できない高尚なユーモアである可能性は否定できないが、これを「検閲」と呼ばずしてなんと呼べばいいのだろうか。 事前に「新聞の取材はその対象ではない」という回答を得て鑑賞会への出席を決めたが、会場で検閲の問題点を指摘されるたびに違和感を覚えた。 ◇ ■表現の不自由展・その後 愛知県で8月1日から開催された「あいちトリエンナ
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