上方落語を代表する関西芸能界の大御所、笑福亭仁鶴(しょうふくてい・にかく)さん(本名・岡本武士=おかもと・たけし)が骨髄異形成症候群のため、17日に大阪府内の自宅で死去した。84歳だった。葬儀は親族で行われた。特別顧問を務める吉本興業が20日、明らかにした。お別れの会は未定。 【写真】18年9月、笑福亭仁鶴さんが1年2か月ぶり舞台復帰 ファンに「一門を今後ともごひいきに」 仁鶴さんは昭和、平成、令和と時代を超えて多くのファンに愛され、劇場からテレビ、ラジオなど様々な媒体で多彩な才能を発揮した。1912年に創業された吉本興業の「中興の祖」と言われる。 大阪市生まれの仁鶴さんは高校生の頃から友人とお笑いを研究し、卒業後は、ガラスふき、ブラシの行商、家業の鉄工所を手伝った。働きながら、素人参加の番組に数多く出演。才能を見出され、1962年、番組で知り合った「上方落語四天王」の一人、6代目笑福亭松