■マッチポンプが起きている 薬物犯罪を考える時、ある人は「反社会勢力の資金源になるから規制を厳しくする」と言う。しかし資金源になってしまうのは、米国の禁酒法と同じで、「違法化」したからとも言える。また、規制を強化して指定薬物を増やせば、新たな脱法的でより危険な薬物が流通してしまう。マッチポンプになっているような気がする。 日本の場合、「薬物を使う人間などいてはならない。いや、あり得ない」ことを前提に、長年、供給低減(取り締まり強化・規制)に重きを置いた対策をとってきたが、問題は一向に解決していない。覚醒剤取締法違反者の再犯者率が高いのが良い証拠だ。むしろ「いくら取り締まりを強化し、厳罰化しても薬物を使う人間はいる」ことを前提に、需要低減(依存症の治療・回復支援)の対策を強化する必要がある。 日本人はアルコールには寛容だが、世界で最悪な薬物はアルコールだと思う。覚醒剤と比べても内臓への被害は
日本新聞協会がこのほど公表した最新データで、一般紙の総発行部数が3000万部を大きく割り込み、2800万部台まで落ち込んだことが明らかになった。この5年間で失われた部数は1000万部。平均すると、毎年200万部ずつ減っている計算だ。もし今後もこのペースが続けば、15年後に紙の新聞は日本から消えてしまう勢いだ。 日本新聞協会は2022年12月後半、同年10月時点の新聞の発行部数を公表した。それによると、スポーツ紙を除く一般紙の総発行部数は、前年に比べて約196万部(6.4%)減少の2869万4915部だった。10年前の2012年は約4372万部だったが、年々減少が続き、当時の3分の2以下の規模まで落ち込んだ。 急速な新聞離れについて、全国紙のビジネス部門で働く新聞社員は「想像通りの結果で、数年前から分かっていたことだ」と認める。また、新聞記者出身のネットメディア編集者は「紙の新聞を読んでいる
「日本が努力しなかったら、戦後初めて戦争を仕掛けられるかもしれない。戦争したくないから抑止力を高めようとしているんですよ」 このように語ると、たいていの人が首肯してくれた。 昨年は仕事柄、なぜ岸田文雄首相が防衛力の抜本的強化へ動いているのか―と問われる機会がしばしばあった。それへの説明である。 ロシアがウクライナを侵略し、岸田首相は「東アジアは明日のウクライナかもしれない」と語った。日本の首相が戦争の危機を公然と憂えたのは、少なくともこの数十年間なかったことだ。安全保障環境はそれほど深刻である。 世論は防衛強化を支持岸田政権が決めた国家安全保障戦略など安保3文書は、反撃能力の保有や5年間の防衛費総額43兆円などを盛り込んだ。安保政策の大きな転換で岸田首相の業績といえる。 安倍晋三政権は集団的自衛権の限定行使を容認する安保関連法を制定した。軍拡を進める中国や北朝鮮に比べ防衛力が十分でないとい
<紅白歌合戦にTWICEなどK-POPアーティストが戻ってきた2022年。韓国のエンタメ業界を振り返ると──> 韓国で対日関係を重視する尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が誕生した2022年。新型コロナウイルスのパンデミックで制限されてきた両国間の往来も、夏からはビザなしで行き来できるようになり、エンターテイメント界でもK-POPアーティンストが日本での活動を再開。NHKの紅白歌合戦にはTWICEが3年ぶりに帰ってくるほか、日本人メンバーがいるIVE、LE SSERAFIM(ル・セラフィム)の新人女性グループも出場する。 こうしたなかで、K-POPの本場、韓国では今、どんな歌がヒットしているのだろう? 今、大ヒットしているのはアイドルではなく...... 韓国の音楽業界の主流は日本同様配信サービスに切り替わっている。配信サービスの最大手MelOnのチャートは、韓国のK-POPのトレンドを確認でき
京都市交通局が12月27日に投稿した「いいですか、落ち着いて聞いてください。年収1,000万円のバス運転士は存在しません。」というツイートに対して、Twitterユーザーから批判が殺到しています。 一見すると“運転士の給料が低い(多い人がいない)”ことを宣伝しているようですが、このようなツイートをするに至ったとある事情を京都市交通局は抱えています。 今回の記事では、その背景について解説します。 赤字に苦しんでいる京都市交通局 以下のグラフは京都市営バスと京都市営地下鉄を運営する京都市交通局の経常収支です(データは京都市交通局 事業白書より)。 京都市交通局の経常収支。グラフは筆者作成。 近年は黒字化に成功していますが、2002年(平成14年)以前は赤字に苦しんでいることがわかります。 赤字をなくすには収入を増やすか、支出を減らすしかありません。このため、京都市交通局は1989年(平成元年)
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