仕事熱心な男性ほど痴漢や盗撮、アルコールなどの依存症に陥る危険性があるという(写真はイメージ)=ゲッティ 痴漢、盗撮、万引き、小児性犯罪、アルコール……。こうした依存症の治療に20年以上携わってきた精神保健福祉士の斉藤章佳さん(44)は「真面目で仕事熱心、特に大卒の既婚男性が危ない」と警鐘を鳴らす。「依存症は男らしさ、女らしさの病」とも言う。どういうことか。【平塚雄太】 <目次> ・患者のほとんどはワーカホリック ・「競争に勝つ」×「男の価値」=過重労働 ・子どもの進学先、妻にプレゼン求める男性も ・「今週は頑張ったから痴漢許される」 ・夫婦の協働、依存症減る可能性 ・1日3回「助けて」と上司に言うわけ ・「らしさ」とらわれず、ありのままに 患者のほとんどはワーカホリック 大学を卒業し、大手企業に30年勤める50代の男性は、プライベートを犠牲にして業務や接待漬けの日々を送っていた。昇進も果