さて、今回は次世代光ディスクフォーマット戦争の軌跡の後編を書き進めていきたいが、その前に読者からメールやブログへのリンクといった形で、意見や感想をいただいた。その中でいくつか気になった点があるので、前編の補足を行なうところからコラムを始めたい。 ■ 前編への追記 まず、フォーマット統一交渉において、0.1mm保護層ディスクの製造が不可能と強く主張し続けた人物を、東芝上席常務待遇デジタルメディアネットワーク社(DM社)首席技監の山田尚志氏だと考えている方が多いようだが、これは別の人物だ。 この交渉では物理記録技術、信号処理技術、アプリケーション技術、ディスク複製技術など、各分野において、Blu-ray DiscとHD DVDのどちらが優れているか、相互に評価し合いながら、統合できる部分は統合していくプロセスがあった。その中でBDのディスク複製技術に関して評価を行なったのはDM社HD D
会期:1月7日〜10日(現地時間) 会場:Las Vegas Convention Center Sands Expo The Venetian 現地時間の7日から開幕するCES。その開催に先立ち、主催のCEA(全米家電協会)のゲイリー・シャピロ(Gary Shapiro)会長兼CEOが、日本プレス向けのグループインタビューに答えた。 -今回の開催規模をどう考えるか。 適切なものだと思う。昨年、家電のプロフェッショナル向けにフォーカスする目的から、観光客などの来場を廃したのだが、その目的は成功した。今年も、来場者は昨年同様の14万人前後と見積もっている。これ以上の来場者があると、ホテルや交通など、ロジスティクスの面で問題が大きい。今後もこの規模を維持する見通しだ。 出展社も同様だ。2,700社あまりと、昨年とほぼ同じ規模となっている。ただし、日本からの出展社は、昨年に比べ
西田宗千佳の ― RandomTracking ― 開発陣が語る「新DIGA」の能力 − 「新Uniphier」で「PHLチューニング」が生きる 10月末以降、ビデオレコーダの市場が大きく動いている。10月末から11月初旬にかけて、各社が新製品を投入した結果だ。 10月29日の週のGfK Japanの集計結果では、BD搭載モデルの台数シェアが、DVDレコーダ全体に対して15%近くを占めるに至った。市場の移行がこのままの勢いを持続するとすれば、今冬は、各社が狙った通り、「国内BD市場離陸」が実現されることになりそうだ。 松下電器の新「ブルーレイDIGA」では、今年のハイビジョンレコーダのトレンドともいえる、MPEG-4 AVC/H.264エンコーダを搭載し、BD、DVD、HDDへのハイビジョン長時間録画を実現。さらに、DIGAシリーズでは、BD非搭載のハイビジョンDIGAでもA
DivX、MPEGエンコーダの独MainConceptを買収 −MPEG-4 AVC/H.264技術をDivXと組み合わせて展開 米DivXは14日(現地時間)、MPEG-4 AVC/H.264エンコーダなどを手がける独MainConceptを買収すると発表した。買収は、株式と現金で行なわれ、総額は2,200万ドル。MainConceptが2008年内に製品開発および財務面での目標を達成した場合、約600万ドルが追加される。 MainConceptは、MPEGエンコーダなどの開発で知られ、近年はMPEG-4 AVC/H.264関連技術に注力している。DivXのKevin Hell CEOは、「MainConceptのH.264技術とDivXを組み合わせることで、製品の市場提供機会を拡大し、モバイルやHDTV、STB、デジタルカメラなどの様々な製品カテゴリに展開できる。この組み合わせで
米Dolby Laboratoriesは8日(現地時間)、音声圧縮技術などの開発を手がけるスウェーデンのCoding Technologiesを買収したと発表した。買収総額は約2億5,000万ドル。 Coding Technologiesは、低演算量のAAC圧縮技術「aacPlus」やmp3PROなどをはじめとし、モバイル機器、デジタル放送向けの音声圧縮技術開発を手掛けている。Dolbyでは、今回の買収により、狭帯域メディアアプリケーション技術の拡充を図る方針。 DolbyのBill Jasper CEOは「Coding Technologiesの高効率音声圧縮技術を我々の技術資産、製品に加えることで、先進的なエンターテイメント技術ソリューションを実現可能とする」と買収の意義を説明している。 □Dolbyのホームぺージ(英文) http://www.dolby.com/ □ニュースリリ
株式会社フィックスターズは、PS3に搭載されたCellの演算能力を使用する、PC用の音響測定ソフト「RT-IR01」を8月20日より発売する。ダウンロードのみで販売され、価格は207,900円。なお、先着100ライセンスまでは半額の103,950円となる。対応OSはWindows XP/Vista。 室内の音響伝達特性(インパルス応答)を、最大8chでリアルタイム測定できるソフト。FFT(高速フーリエ変換)など負荷の高い処理を、PS3のCellで行なうことにより、リアルタイムでの測定を可能にした。カーオーディオメーカーやスタジオ、映画館などでの利用を想定するほか、個人のオーディオルームにおける音場チューニング用途の販売も見込む。 FFTアナライザを用いた一般的な周波数振幅特性では、時間情報までは測定できず、反射音やチャンネルごとの到達時間差までは観測できなかったが、今回のソフトでは時間
先日、新型HD DVDレコーダが発表され、HD DVDとBlu-ray Discに関連する話題で再び盛り上がっている。レコーダの動向に関しては、普及型HD DVDレコーダ発売後、数週分のPOSデータからの集計が上がってきているが、松下が安定して60%ほどのシェアを維持。一方、東芝は発売直後の初週、ソニーを上回ったが、その後はシェアを落として現在は約10%(Gfk調べ)。速報値のため修正が入る可能性はあるが、HD DVDレコーダは苦戦しているようだ。 もちろん、国内レコーダの市況に関しては、まだ年末の商戦期を迎えておらず、結論を出すのは早すぎるが、普及型HD DVD発売後の第1ラウンドは東芝の健闘及ばずという状況に見える。だが、本当に動きが出ているのは日本のレコーダ市場ではなく、北米のBDビデオソフトを取り巻く状況である。このところ、続けざまにHD DVDにとっては不利なデータが出てきた。
第310回:とうとう出たキヤノンのAVCHD「iVIS HR10」 〜 ハイビジョンで24Pの絵が、DVD記録で実現 〜 ■ ついにキヤノンがAVCHD参戦 全国1,000万人(根拠なし)のビデオカメラファンから一斉に「なんでここでテープなんだYo!」と突っ込まれた伝説の名機、「iVIS HV10」。昨年9月に発売された、キヤノン初のハイビジョンコンシューマ機である。 カメラメーカーのキヤノンが作っただけあって画質は文句なしだったが、すでにAVCHDというメディアチェンジが起爆した時期であったため、HDVというフォーマットに二の足を踏んだ人も多かったことだろう。当時からAVCHDへの興味は示していたキヤノンだったが、なかなか対応製品が出てこなかった。もっともソニー、松下と違って記録メディアを自社で握るメリットがないキヤノンとしては、新フォーマットが出たからといってすぐに乗っかるの
DRMフリーで音楽配信が変わる? iTunes Plusを試す −ウォークマンでも再生可。アップグレード方法に注意 最大の特徴は、デジタル著作権保護(DRM)無し、かつ有償で音楽を配信すること。さらに音質についても従来のAAC 128kbpsから256kbpsにビットレートが引き上げられるなど、改善が図られている。 現在、EMI Groupのタイトルが配信開始されており、洋楽ではColdplayやThe Rolling Stones、Norah Jones、Frank Sinatra、Pink Floyd、John Coltrane、Paul McCartneyなど。国内向けでは、東芝EMI所属の椎名林檎や、氣志團、松任谷由実、宇多田ヒカルといったアーティストの楽曲もラインナップ。また、宇多田ヒカルのシングル「Kiss & Cry」も先行配信されている。 なお、価格はDRM付きが150円
フォーカル、Mac用のUSB FM/AMラジオチューナ −Macで受信/録音可能。直販7,980円 フォーカルポイントコンピュータ株式会社は、Macintoshと接続してアナログFM/AMラジオが受信/録音できるチューナ「radio SHARK 2」を5月下旬に発売する。価格はオープンプライス。直販価格は7,980円。 MacとUSBで接続するFM/AMラジオ。対応OSはMac OS X 10.3.9以降。付属のソフトウェアをインストールすることで、Macからチューナを操作可能。受信だけでなく、放送局のプリセットや録音も可能。バッファリングをすることで、時間をさかのぼって聴き直せるタイムシフト機能も備えている。 録音フォーマットはAAC/AIFFの2フォーマットから選択可能。日時や時間を指定しての予約録音も行なえるほか、毎日や毎週、曜日を指定したリピート録画にも対応している。録音
37GBのHDDとアナログのAM/FMラジオ、アンプ、ステレオスピーカーを一体化した製品。ラジオの予約録音に対応しており、HDDにWMA形式で録音可能。長時間録音モードでは最長約2,500時間の録音ができることから「ラジオサーバー」と名付けられている。2モデルの違いは「NHK ラジオ英会話入門」(6カ月分)プリインストールの有無のみ。英会話は削除することもできるが、書き戻すためのCD-ROMなどは付属していない。 Aタイプとmini-BタイプのUSB 2.0端子を備えており、パソコンとの連携も可能。WMA/MP3フォーマットの楽曲を取り込み、コンポとして再生できるほか、USBホスト機能もサポートしているため、USBマスストレージクラスに対応した同社のICレコーダなどと直接接続。HDDに録音したコンテンツをICレコーダに転送することもできる。 録音フォーマットはWMAのみ。モードと録音可
第254回:定額配信サービスの疑問点をNapsterに聞く 〜 WM DRMがライセンス管理。ビットレートは192kbps 〜 10月3日、ついに音楽の定額配信方式(サブスクリプション)による「Napster」サービスが国内でも開始した。テレビCMやWebのバナーなどでも派手に宣伝をしているので、実際に使い始めた人も、気になっているという人も多いはずだ。 先日、実際に試用登録し、使ってみたが、これが想像していた以上に面白く使える。そこで、使い方や仕組みの面での疑問を、ナップスタージャパン株式会社に伺い、いろいろと質問した。 ■ 国内初の定額配信サービス Windows Media DRM 10(WM DRM10)を使ったサービスということで、これまで何度も話題に登ってきたNapsterがいよいよスタートした。「iTunes Music Store」や「Mora」、「Excit
ソニーはノイズキャンセリング・イヤフォンの新モデル「MDR-NC22」を10月10日に発売する。価格は9,975円。カラーはブラック(B)、ホワイト(W)、ピンク(P)。 MDR-NC11(11,550円)の後継となるノイズキャンセリングイヤフォン。NC11と比べ、ノイズキャンセリング用ユニットを小型化した一方、アクティブ・ノイズキャンセリング機能は向上。「周囲の騒音を従来は1/3に低減していたが、新モデルでは1/4まで低減できる」(同社)という。 ノイズキャンセルユニットにはモニターボタンも備え、押すと音楽をミュートし、外の音を聞きとりやすくすることが可能。 イヤフォン部はカナル型(耳栓型)で、ドライバ径は13.5mm。ノイズキャンセル用の電源は単4電池1本を利用し、アルカリ電池での連続使用時間は約50時間。電池を含む重量は約39g。キャリングポーチ、イヤーピース(S/M/L)、航
■ 液晶は本当に動画表示が遅いのか これまで「液晶は動画表示が遅い」、「動画表示はプラズマが優位」が定説だった。しかし、液晶TVメーカー各社はこの定説を払拭するため、様々な技術を開発。最近では「プラズマより液晶の方が現実世界に近い形で動画を再現できる」という逆転の意見まで出るなど、この分野の戦いはかなり熱くて面白い。 今回は液晶の高速応答化技術に絞ってCEATECを回ってみよう。まず基本として、動画が60fpsの場合、1枚の描き換えにかかる所要時間が1/60秒以下、つまり16.66ms以下であれば問題はないはず。現在の液晶パネルの応答性能はほぼこの条件を満たしているが、それでも残像が見えてしまう。これはなぜか。 それは、液晶が常に発光している「ホールド型」の映像素子であるためだ。液晶はバックライトからの光を常に透過し続けるので常時発光(ホールド)しており、画素が別の色に変化した場合に
同社はソニーの小会社で、映像コンテンツの制作を手掛けている。現在の主力業務はDVDビデオやUMDビデオのオーサリングだが、BD-ROMの映像ソフトウエア(以下BDビデオ)についても、オーサリング業務を開始している。 伊豆倉公一社長によると、「現在80本以上のBDタイトルが発表済みだが、そのうち制作が進んでいる20タイトルに関しては、ほぼ全てをソニーPCLがオーサリングさせていただくことになっている」とのことであり、日本国内でのBD-ROMオーサリングの最大手といっていい。 今回公開されたのは、HDCAM-SR用テープで用意されたマスターから、MPEG-2形式でエンコードを行ない、字幕・音声・メニューなどを収録するオーサリング作業が終わるまでの工程。この後、ディスクの製造工程を経て製品となり、出荷されることになる。
【9月26日】 レベルファイブ、「LEVEL5 VISION 2008」開催 完全新作や新規プロジェクトを多数発表 SCEJ、「PlayStation C.A.M.P!」インタビュー これまでにないゲームを作り出す人材を発掘する 新クリエイター発掘支援プログラム ヴァナ・ディール“水晶大戦”探放記 バージョンアップレポート“「アルタナの神兵」編” シージターレットがお目見えした最新カンパニエ仕様から 獣人拠点の将領NM、新WSクエスト冒頭など紹介!! コーエー、PSP「Zill O'll 〜infinite plus〜」 新キャラクタ登場などの新要素を追加して発売決定 タッチペンですべて操作できる新感覚ボクシングアクション ESP、DS「はじめの一歩 THE FIGHTING! DS」 バンダイナムコ、「SEED DESTINY」より3機のガンダムが参戦!! PS2/PS3/
小さくても騒音はしっかりキャンセル 利用者層を広げる!? 小型バージョン ボーズ「QuietComfort 3」 ■ QuietComfort、次の一手 直販サイト、および直営店のみでの販売ながら、確かなノイズキャンセル能力と音質で支持を集めるボーズの「QuietComfort(クワイアットコンフォート)」シリーズ。2005年10月に発売されたブラッシュアップモデルの「QuietComfort 2」(以下QC-2)は、他社の高級モデルが実売2万円台前半で販売されている中、41,790円というハイエンドな価格で突き進む。ノイズキャンセリングヘッドフォンの元祖メーカーとして、市場を代表するシリーズと言っていいだろう。 そんなノイズキャンセル市場での新しい動きとして、松下電器が標準でノイズキャンセルイヤフォンを同梱した「D-snap Audio」を発表。昨今はポータブルプレーヤーの機
株式会社バッファローは、パソコン上からAV機器の操作が行なえる学習リモコンキット「Remote Station」(PC-OP-RS1)を9月上旬より発売する。価格は5,565円。対応OSはWindows 2000/XP。 テレビやDVDレコーダなどの赤外線リモコンを利用する機器8台分の操作を記憶できる学習リモコンキット。リモコンユニットはPCとUSBで接続して利用する。リモコン情報の登録などは専用ソフト上で行なう。 登録できるボタン数は、チャンネルや電源、カーソルなどの基本ボタン22個に加えて、独自のボタンを最大24個、合計46個のボタンが登録可能。最大20ステップの操作を1ボタンで操作可能にするワンタッチ機能も備えるほか、指定した時間にリモコン操作を行なうタイマー機能も備える。 これまで、PCやDVDレコーダでCSやCATVなど外部チューナの番組を録画する場合、連携機能を搭載するモ
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