物の位置を表すのに「ここ」とか「あそこ」とか言っていたのでは話にならない。一意的に場所を指定したい。空間の中の場所を指定するのに物理で良く使う座標系について見ていきましょう。 直交座標系(Cartesian coordinate system) 一本の直線上の点の位置をを指定するのにはひとつの値を示せば良いでしょう。ものさしで位置を読む時の要領です。地図上の位置を示す時などの様に平面上の点の位置を示すには、直角に交わる2本の数直線を用い、 デカルト(René Descartes)によって発明され最も良く見る座標系です。x 軸と y 軸が直角に交わり、さらに z 軸がこれらに直角に交わるように取りますが、z 軸の取り方には2通りあって、(フレミングの左手の法則の形にした時)右手の親指、人差し指、中指の順に、x 軸、y 軸、z 軸となる場合を右手座標系(右手系)と呼びます。逆に,左手の親指、人