「不自由と一緒に暮らしている方」と共に 実機でのOJTが始まると、目の前の世界の広がりに驚いた。耳が聞こえないお客様、目が見えないお客様、足の障害でリフトを用いないと搭乗が難しいお客様、事前に注射針のお持ち込みを申請される糖尿病のお客様……わたしたちの世界は「不自由と一緒に暮らしている方」と共にあること、そしてその数の多さを知った。 申告する必要がないので知りえなかったけれど、きっと機内にはがんのお客様もいただろう。 わたしは自分が働きながら足掛け6年に及ぶがんの治療をやり遂げ、ある種の万能感に浸っていた。「わたし、すごい」と。 ところがどうだろう。こんなにもたくさんの人たちが、わたしが経験した病気とは違う不自由を抱えながら毎日暮らしている。公共性が高く多くの人たちが行きかう往来で、わたしは自分の視野の狭さを恥じた。 フライトでは毎日怒られ、恥をかき、今までの社会人人生で下げた頭の倍以上、
![小林麻央報道の「印象操作」にザワつく乳がん女子の胸の内(松 さや香) | 現代ビジネス | 講談社(6/6)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/aa98219c0034b89079a780990d3d862fac3fec69/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Ff%2Fd%2F1200m%2Fimg_fd1379eba450d02862ad537efb27e212211391.jpg)